TBSがテレビドラマ「VIVANT」で謎の組織「テント」を描いたわけを考察してみる
※本記事はTBSドラマ「VIVANT」のネタバレを含みますのでご留意ください
日本の大手テレビ局であるTBSがテレビドラマ「VIVANT」を放送し、大ヒットした。
中央アジアの国を舞台に、主人公は商社の社員であり、ある日、巨額のマネーロンダリング事件に巻き込まれるところから話は始まり、その犯罪を行っていた組織が「テント」と言う名のテロリスト組織であることが発覚する。
物語は毎話、毎話、視聴者をびっくりさせるような展開が繰り広げられ、視聴率は20%を超えることもあるほどの大ヒットのドラマだ。
このドラマでは凶悪なテロリスト集団である「テント」の実態を暴くと共に、主人公を含む登場人物の隠された正体の謎が徐々に解き明かされていく物語となっている。
物語の後半でテロリスト集団「テント」のトップが実は主人公の父親であることがわかると共に、「テント」は貧しい自国で発生する多くの孤児の生活を支えている側面があることが暴かれる。
残虐なテロリスト集団だと思われていた組織が、実は親を失った孤児たちを救っていたという設定だ。
凶悪なテロ行為を行っている「テント」が実は、孤児たちを救うかけがえのない存在であることを知った主人公は物語の中で、「テント」をどのように評価すべきかで心が揺り動かされることになる。
「テント」はテロリスト集団であり、許されるべきではない存在だが、孤児たちを救う唯一の存在であり、必要悪と考えるべきなのかと主人公は葛藤するわけである。
筆者はこのドラマを見ていて、「そんなテロリスト集団の存在を聞いたことがないが、これはテレビドラマだから、そういう展開もありか?」という不思議な感じがし、「まぁ、これはテレビドラマの中の創作だから、そういう設定もありなのだろう」ということで、創作ドラマとして楽しんだ。
だが、この「VIVANT」というドラマが大ヒット作品であることにTBSの闇がある。
世界中に存在するテロリスト集団は、孤児だろうが親のいる子供だろうが、子供たちをテロ行為の道具に使う。
子供たちは洗脳され、軍事訓練を施され、テロ行為の最前線に立たされ、人間の盾にされて、使い捨てのぼろ雑巾のように、道具として利用されて殺されるのだ。
世界中のテロリスト集団が孤児を育てるようなことは絶対にない。
世界中のテロリスト集団は例外なく、組織のトップは安全なところにいて、下っ端の人間の命はゴミのように扱われて使い捨てられて死んでいく。
テロリスト集団はまともに正規軍と戦うと全く勝ち目がないために、卑怯な戦い方をして資金を集め、組織の上の人間は私腹を肥やし、私利私欲の為に自国民だろうが一般人だろうが何だろうが利用する悪魔のような集団だ。
だが、TBSドラマで描かれたテロリスト集団は、子供たちを守るためにテロ行為を必要悪として行っている姿が描かれる。
これはイスラム教過激派テロリスト集団ハマスのような凶悪なテロリストの見方を変えるために全力で作られたに違いない。
TBSは長年テロリストを擁護し続けている。
最近では、日本人テロリストとして最も凶悪な重信房子の娘の重信メイをコメンテイターとして起用してハマスを全力で擁護させている。
大手メディアがテレビドラマを何らかのプロパガンダの為に利用することは少なくないのである。
大ヒットドラマ「VIVANT」はハマスのような凶悪なテロリストを美化する土台を作るための側面があるのだ。
「VIVANT」の「テント」に影響されて、「ハマスも実はとっても素晴らしい組織なんだ!」などと、騙されてはいけない。