初めての経験をすることで人はいつでも様々なことを学ぶことができる:舟釣りというものを人生で初めてしたことで学んだこと
読者の皆様は舟釣りというものをしたことがあるだろうか?
船に乗って沖合の海に出て海の魚を釣るというものだ。
地面に座って魚釣りをするというものとは違い、舟に乗りながら波に揺られて魚を釣るのだ。
筆者が唯一自慢できることと言えば、あまりにも運動神経がなくて、生まれてこのかた、乗り物酔いをしたことがないということくらいである。
そんな筆者が釣りも初心者な上に、先日、舟釣りというものを仲間に誘われて挑戦した時に学んだことを記したいと思う。
筆者は釣りというものの経験が全くなかったので、舟釣りの日の当日、とにかく誰かに助けを呼んで、どうやってやればよいかの教えを請いながら釣りを行った。
人間というのは不思議なもので、何歳になっても知らないことばかりで、知らないことを人に質問して聞くという新鮮な行為に加え、教えてくれた人がどれほど親切であったか、不愛想であったかなどを体現する。
歳を取れば取るほど、人に聞く機会が減る上に、聞かないとわからないにも関わらず、聞くことが出来なくなってしまうのである。
勇気を出して聞いてみても、冷たくあしらわれてしまったりもするし、そんなときは、ふと普段、自分が質問を受けたり教える立場になったことを思い起こすと、ちゃんと親切に対応できていたか、不愛想になっていないかということを思い返すことが出来たのである。
舟釣りを始めてしばらく続けていくと、ビギナーズラックゆえであろうか、どんどんと魚が釣れるのである。
魚が釣れはするのだが、魚が釣れた後の処理に不慣れな筆者は、言われた通りに魚を釣り竿の針から外したり、魚を〆て血抜きする処理をしようとするのだが、それらの処理が恐ろしいほど不器用なのだ。
すると、下を向いてずっと細かい作業をすることになり、筆者は生まれてこの方、乗り物酔いというものを初めて経験するに至った。
筆者は極端に運動神経が悪いため、これまで乗り物酔いをしたことがなかったのである。
天は二物を与えずということなのだろうか、運動神経が悪い筆者は乗り物酔いの経験をしたことがないが、運動神経が良い人たちはことごとく乗り物酔いをしやすい。
運動神経の良い有名人と言えば、筆者は百獣の王の異名を持つ武井壮さんだが、彼はとにかく乗り物酔いが激しいため、乗り物に乗るのが苦手だという。
だが、筆者は舟釣りというものを経験し、下を向いて細かい作業を続けることにより、乗り物酔いとは無縁と思っていたところ、初めて乗り物酔いを経験したのである。
人は何歳になっても、初めての経験をすることで人はいつでも様々なことを学ぶことができる。
初めてのことをするのは、学びが多く、新鮮なものである。