イスラム教過激派テロリスト組織が近年、様々な紛争や戦争の原因となる脅威となった背景とは
世界中で紛争や戦争が絶えない。
第二次世界大戦後から1990年台初頭までは、ソビエト連邦という存在との対立である冷戦が冷戦の要因となっていたが、1990年台初頭にソビエト連邦が崩壊して以降は、世界のスーパーパワーが衝突するきっかけがなくなった。
世界の多くの人たちが、ソビエト連邦の崩壊により、世界中に平和が訪れるものと思った。
事実、ソビエト連邦が崩壊してからドイツでは大多数の国民が、世界の紛争や中国の領土拡大行為だとか世界中のテロ行為よりも、「地球環境問題が一番の脅威だ!」という平和ボケっぷりを示してくれている。
だが、世界に平和が訪れることはなく、アメリカがイラクに侵攻したり、「テロとの戦いだ!」といってアフガニスタンに侵攻したり、中東の紛争が勃発したり、大国ロシアに対してウクライナが挑発し続けて戦争を起こしたりしており、2024年3月22日にはロシアでイスラム過激派組織ISISによる無差別テロが行われたりしている。
振り返れば、ソビエト連邦の崩壊以降の世界の紛争や戦争のほとんどにイスラム過激派組織が関わっている。
それは何故か。
それはイスラム過激派組織が世界の支配者たちにとっても、アメリカ民主党政権や、覇権国家イランなどにとって、利用しやすいからだ。
ISISやハマス、フーシなどのイスラム過激派組織にはアメリカやイランなどの資金や支援などが入っており、組織支援者の意向で動いたり、組織の思想によるイスラム原理主義に従ったテロ行為を行ったりと、様々な残虐行為をするのがイスラム過激派組織の実態だ。
これらの組織の上層部は共通して安全な場所におり、決してテロの現場に赴いたり、戦争の現場に行くことはない。
いわゆる、戦争屋と言われる世界の支配者たちの一部の勢力による依頼によってテロ行為を行ったり、イランというイスラム革命による支配権の拡大を企む者による依頼によってテロ行為を行ったりするのが、イスラム過激派組織の特徴なのだ。
西側資本主義諸国の脅威であったソビエト連邦はもう存在しない。
これに変わるものとして、アメリカのブッシュ大統領は911テロをもって、「テロとの戦いが始まった」と宣言し、新たな火種を演出した。
東西冷戦に変わる世界の戦争の火種として、イスラム過激派テロリスト組織は自身らの教義と実益に従って、新たな「火種屋」となったのである。