「自由貿易」の行きつく先は貧富の差の拡大のみ:アパレル業界が示す世界の残酷な地獄絵図が自由貿易の正体である
人類の歴史の中で「自由」という言葉ほど悪用された言葉は他にあるだろうか?
「自由」という言葉の意味自体に肯定的で好意的な意味で認識されることが多いため、「自由」という言葉を聞くと、とても良いことのように思える。
今まで制限がかかっていたところに、「自由に移動が可能になった」とか、今までどのような職業に就くかについて制限がかかっていたところに、「自由に職業を選べるようになった」とか、とかく良い意味に使われることが多い。
だが、歴史的に世界の支配者たちは一般人から自由を奪う時に「自由」という言葉を利用することで権力者としての地位を確かなものにしてきた。
「自由貿易」は正にその最たるもののひとつと言えるだろう。
世界の支配者たちにとって、弱肉強食の世界で強者が自由に弱者を食い殺すが出来る環境を「自由な環境」と定義付けられているのである。
どれほど多くの弱者が食い殺され、そこら中が血まみれになって無数の死体が転がろうとも、それこそがあるべき「自由」なのである。
商取引を国と国との間の国境を越えて取引される場合、全世界の全ての強者と弱者が入り乱れることとなり、その中で極少数の圧倒的強者がその他の弱者を徹底的に食い殺す世界、それが「自由貿易」である。
その無慈悲で残酷な世界が最も現実化しているのがアパレル業界と言えるだろう。
その世界のアパレル業界の現実について解説する。
世界中の国々で年々物価が高騰し、あらゆるものの値段が上がる中、日本でも世界でも一部の洋服/ファッションはどんどん安くなっている。
日本ではユニクロやGUなどの国内ブランドに加え、H&MやGAP、ZARAなどの海外ブランドもどんどん安さを追求している。
最近はさらに安い中国系のSHEINやTEMUなどのブランドが更なる恐るべき安さを誇っている。
では、なぜこのようなことがアパレル業界では起こっているのであろうか。
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