チェジュ航空機事故には不可解な点が多過ぎる
韓国南西部にあるムアン空港で2024年12月29日午前9時過ぎにタイのバンコクを出発してムアン空港に向かっていた韓国のLCCの格安航空会社チェジュ航空のボーイング737型機が胴体着陸し、空港の外壁に衝突して炎上し、乗客175人と乗員6人のあわせて181人が搭乗し、乗員2人が救助されたが、乗客175人全員と乗員4人の計179人の死亡が確認された。
同航空機が高速で胴体着陸し、壁に激突して大炎上する衝撃的な映像が事故直後に拡散し、多くの人に衝撃を与えた。
まるで飛行機事故で大半の乗員乗客が死亡してしまう証拠映像のような動画が撮られていたのはまるで、証拠映像を撮る準備がなされていたかのようであった。
その不可解な点をそれぞれ検証してみよう。
①ランディングギアが不使用
飛行機が正常に着陸する際には通常、胴体前方に一箇所、両翼の根本の二箇所の合計三箇所からランディングギアと呼ばれるタイヤを出して着陸する。
ランディングギアは着陸時の衝撃を和らげるのに加え、着陸後の制御にも利用される。
しかし、今回の事故において同航空機が大炎上する直前の映像では飛行機がランディングギアと呼ばれるタイヤを出していないことが確認できる。
ランディングギアは通常は油圧系統によって可動させるが、仮に油圧系統は使用不能となっていても、操縦席のコクピットにあるレバーを手動で操作すれば下ろせるものである。
ランディングギアが油圧系統でも手動でも作動しないというのは考え辛い。
②着陸態勢時のフラップが不使用
飛行機の翼は着陸態勢時には翼を広げて空気抵抗を作る。
その際には、フラップと呼ばれるものを広げられる。
しかし、今回の事故において同航空機が大炎上する直前の映像では飛行機がフラップを出していないことが確認できる。
フラップは通常、油圧系統で作動させるが、たとえ油圧系統が作動しなくても、電気系統によってフラップは作動させることができるものである。
フラップが油圧系統でも電気系統でも作動しないというのは考え難い。
③ジェットエンジンの逆噴射による減速
飛行機は通常、進行方向と逆向きにジェットエンジンによりジェット噴射することで飛行機の速度を上げる。
その逆方向にジェット噴射することによって飛行機は着陸前に減速させる。
しかし、今回の事故において同航空機が大炎上する直前の映像では飛行機がかなりの速度を出しており、通常の着陸時の速度の倍以上の速度を出していたことが確認できる。
今回の事故では胴体着陸による着陸が行われたわけだが、通常はパイロットが出来る限り安全に着陸できるようにあらゆる手段を講じて減速措置を取るものだが、着陸して壁に激突するまでの間も高速が維持されていた。
④バードストライクが事故原因という怪異
今回の事故後、韓国の消防隊員は記者会見で事故原因をバードストライクであると断定した。
通常、航空機事故では事故後の調査結果によらなければ事故原因を特定することは難しい。
そもそもバードストライクとは飛行機のジェットエンジンに鳥が突っ込んでしまうことによってジェットエンジンが故障してしまうことである。
バードストライクは頻繁に起こり得る飛行機のトラブルであり、バードストライクが起きたからといって今回のような大惨事になることは稀である。
バードストライクは当然に発生する事故であり、飛行機の操縦士たちは当然にバードストライク時の対応に備えている。
今回の事故ではランディングギアやフラップの問題が発生したが、バードストライクによって、それらの不具合が起きることはありえないのである。
⑤ジェット燃料を大量に積んだままでの胴体着陸
胴体着陸させる場合、万が一、機体のジェット燃料が引火、爆発することを避けるため、ジェット燃料を空に捨てるものである。
さらに、胴体着陸する前にジェット燃料を捨てておけば、飛行機はその分だけ軽くなり、安全に着陸することが出来る。
しかし、今回の事故において同航空機が大炎上する直前の映像では飛行機が壁に激突した際に激しく爆発して炎上している。
これはかなりのジェット燃料を飛行機に積んだまま、壁に激突した可能性が高い。
ジェット燃料も捨てられないような異常な状況があったのだろうか。
⑥記者会見内容の不可解
航空機事故は他の事故と同様、事故原因が不明な場合が多い。
にもかかわらず、韓国の消防隊は今回の事故原因をバードストライクであると記者会見で断定している。
しかも、その発表まで、殆ど時間を要しておらず、事故調査なども当然経ていない。
「現時点ではバードストライクの可能性が高いのではないかと考える」といったような会見ならまだしも、事故後、間もないうちに強く断定するのには何か政治的圧力などがあるのではないだろうか。
以上のように、2024年12月29日に発生したチェジュ航空の航空機事故には不可解な点が多過ぎ、まるで乗員乗客をほぼ全滅させるような事故が意図的に引き起こされたのではないかと思わざるを得ないような状況なのである。