「猛暑だ!大変だ!10年に1度の猛暑だ!」って本当か?
7月に入って暑い日が続いている。
今年は特に涼しいなと筆者は個人的に感じていた。
そもそも、暑い年は5月頃からかなり暑くなり、6月の半分は夏顔負けの猛暑になることも少なくなかった。
だが、近年は涼しい年が多く、特に2023年は6月末まで涼しい日が続いていた。
筆者は個人的に「もうすぐ7月になるというのに、まだ猛暑は来ないのかな?涼しくて快適だなぁ。」と思っていたほどだ。
7月に入って、漸く夏らしく暑い日が始まった。
筆者は暑いのは苦手ではあるが、季節の気温の移り変わりを否定すると、四季折々の自然の恵みを否定してしまうことになるので、暑い夏もできるだけ自然に受け入れるように心がけている。
すると最近、突如として下記のような図が発表されるようになった。
日本のほぼ全土が真っ赤に塗りつくされており、まるで恐怖をあおるかのような図だ。
そして、嘘ばかりつく政府の傘下にある気象庁は「10年に1度の高温予想だ」と警告した。
何をもってして10年に1度なのかは、いつもの通り、何も説明されていない。
筆者の子供の頃から、毎年のように、「今年のインフルエンザは昨年の倍の威力だ」とか、「今年のインフルエンザは恐ろしい感染力だ」といったように報道がなされていたが、筆者は残念ながらインフルエンザに罹ったことがない。
毎年毎年、倍増倍増の激増と言われる割には、周りでもそれほどインフルエンザに苦しんでいる者を見かけなかった。
当時からインフルエンザワクチンの推奨をするために「今年のインフルエンザは恐ろしい!」という詐欺が行われており、インフルエンザワクチンを打てば打つほど、打った者がインフルエンザに罹っていたように思う。
近年はとにかく「地球温暖化だ!気候変動だ!」との主張を続けたいらしく、毎年のように、ありとあらゆるネタを使っては、「地球が温暖化しています!」という煽りが激しい。
筆者は金融機関で調査部門に居たので、「10年に1度の~」という発言をする時には特に気を付けるのが職業病になっている。
客観的に「10年に1度」と言えるような事実が本当にあるといえるのか、その評価方法は適切か、「10年に1度」という表現を使った時に誤解を与えかねないか、などを常に配慮する必要があるのだ。
それゆえ、よほどのことがない限り、「10年に1度」という表現は使わないのだ。
なお、リーマンショックは「1000年に1度」などと報道がなされたが、その時の計算方法がバカのように「統計学の標準モデルを使ってはいけないところで使った結果、1000年の1度ということになった」だけである。
そもそも、「1000年に1度」と言われたのは株価の下落の話だが、1000年前には株式はこの世にまだなかった時代だ。
1000年間も株式取引が行われてこなかったにも関わらず、平気で「1000年に1度の株価下落!」と報道する神経は凄いとしか言いようがない。
「10年に1度の猛暑です!」と言われて、どれだけの人が騙されるのだろうか。
とはいえ、熱中症などには気を付けて、みなさんには元気に楽しく過ごしてもらいたいと思う。