プロパガンダを見抜く演習例題:ホリエモンこと堀江貴文編
愛国保守的な活動をすると、世界中のどこにおいても、突如として妨害工作を行ってくる人が現れたり、言論活動を潰すための言論の発信する人が現れる。
愛国保守的な活動は多くの場合、巨大企業の利益に反することであったり、政府の活動に反することであったり、世界の支配者たちの陰謀を邪魔するものであったりするため、あの手この手を使って妨害されるのだ。
逆に言うと、そのような妨害活動が行われれば行われるほど、彼らにとって都合の悪い真実であることが証明されたと見て取るべきだろう。
言論というのは必ず利害関係があり、どのような立場の人でも何らかの利害関係の下で発信するものなのだ。
特に大手メディアを中心とした媒体から発信される情報は、その大手メディア自身の支配者、株主、広告主などの意向を受けるため、その大手メディアから発信された情報がとても偏っていることが多い。
例としては、コンビニがスポンサーになっているテレビ番組がコンビニ食の添加物の危険性について報道することはないし、巨大製薬会社から多額の金を受け取っている医療関係者やマスコミが薬やワクチンの危険性を報道しないのは当然と言える。
今、いろんなところで引っ張りだこで、庶民のご意見番のように持ち上げられている者の一人に、ホリエモンこと堀江貴文がいる。
堀江貴文は一私人ではあるが、あまりにも公での露出が高く、一部の大きな世論を作りかねない立場にいるため、公の批判に立たされるべきだろう。
そんな堀江貴文の発言は、物理学者の端くれである筆者からすると、あまりにも科学の基礎知識がない、無知なバカとしか言いようがない。
例えば、新型コロナワクチンの接種が開始された時、真っ先に堀江貴文は「mRNA型ワクチンという素晴らしい新技術を享受しない奴は馬鹿だ」と断定し、新型コロナワクチンを危険視したり疑問視する者たちを陰謀論者扱いしたのである。
一般的な科学的基礎知識があれば、当然に新技術の危険性を考慮するのが普通であり、mRNA型ワクチンに関しては遺伝子を書き換える治療薬として開発されたことから、意図せざる遺伝子の書き換えの危険性を考えるのが基礎中の基礎なのである。
そして後に堀江貴文はmRNA型ワクチンと不活化ワクチンの違いさえ理解していないツイートをして大恥をかいた。
新型コロナワクチンの広告塔として巨額の収入を得たのだろうか、堀江貴文の広告塔としての仕事は様々な分野に拡大するに至っている。
味の素株式会社が提供する化学調味料の「味の素」について、堀江貴文は「昆布のうまみ成分であるグルタミン酸が体に悪いわけがない。味の素が工場で作られたというだけでグルタミン酸ナトリウムはうまみとしては同じだ」と主張した。
「グルタミン酸」と「グルタミン酸ナトリウム」は全く別物であるのは科学の基礎知識があれば常識中の常識である。
にもかかわらず、「ちょっと名前が違うから、情弱な日本人は簡単に騙せるだろう」と思ったのだろうか、それとも堀江貴文本人がこの二つの物質の違いさえ理解しないバカなのだろうか。
堀江貴文の暴言は挙げればキリがないほどである。
それらの言動は、彼自身が本当に馬鹿なのか、それともスポンサーのための宣伝をするために大嘘をついても大半の日本人は騙せると思っているのか、おそらくどちらか、あるいは、両方だろう。
まともな科学的基礎知識がありさえすれば、ここまで大嘘をついて平然と生きていくことなど、よほど心が腐らなければ耐えられないだろう。
そのような低能な嘘に騙されないようになるためには、基本中の基本の科学的基礎知識を身に付けた上で、プロパガンダを見抜けるインテリジェンスを養うようにしよう。