政治家の発言パターンを知って政治家の腹の内を見抜け!今流行の「進次郎構文」や「石丸構文」どころではない

2024年の東京都知事選挙で蓮舫を抜いて2位の得票率を獲得した石丸伸二の話法、「石丸構文」が話題になっている。
そもそも、人には会話をするときのパターンがいくつかあるのだが、特に政治家は様々な話題を振られることがあり、自分がよく知らない、答えられない、または答えると都合の悪いことを聞かれることさえある。
特に、都合の悪いことを聞かれるときにどのような返し方をするかで、その政治家が誠実か否かまで、容易に識別できる。
そこで、今現在流行の、小泉進次郎による「進次郎構文」や、石丸伸二による「石丸構文」のパターンを含めて有名な政治家の話法パターンを解説しよう。



①何も考えていない「進次郎構文」

迷回答、珍回答と言えば、このお方、小泉進次郎。
突然、脱炭素46%減目標ということを言い始め、その理由を問いただせば、「頭に浮かんできたんです、46という数字が」という返答をしたことは有名である。

「朝起きたら何をしますか?」と問われれば、「目が覚めると思います」と答え、「夏休みはどのように過ごしますか?」と問われれば、「休みにしようかと思っています」と答える。

進次郎構文は要は、何も考えないで回答するのが極意だ。
「何が好きですか?」と問われれば、「好きなものが好きです」といったような、そのままの返しをするだけで、進次郎構文は出来上がる。
進次郎構文を利用する場合には、回答になっていない回答を返し、かつ、回答になっていないことが相手に瞬時に理解される危険性が極めて高いことに注意が必要である。


②とにかく質問の存在を否定することで返答する必要性をぶっつぶす「石丸構文」

石丸構文の基本形は、相手の質問が漠然と不明確であるために回答することができない、ということを露骨に発するものである。

例えば、「朝起きたら何をしますか?」と問われたときに、「起きるというのは精神の話ですか?物理の話ですか?その定義を明らかにしないままに質問される意図が私にはわからないです。一つ申し上げるなら、当日の行動が全てを決めるということじゃないですか」と石丸伸二は返した実績がある。

まず、石丸伸二は、ただ「起きる」と言っただけでは、どういう意味で「起きる」のかがわからないために質問に答えることができないと難癖をつける。
通常の会話や質問において、「朝起きたら何をしますか?」と言われれば、「毎朝のルーティーンを聞かれているのだな」と理解した上で、例えば「朝ご飯を食べる前に10キロ走っています」とか、「朝は頭がすっきりしているので、30分は読書をします」とか、そういった習慣的なことを答えるのである。

確かに、石丸伸二が言うように、ただ「起きる」と言われれば、いろんな意味があり、「目が覚める」という意味もあれば、「精神的に目覚める、何かに気が付く」という意味もあるし、「奮起する」という意味にもとらえられなくもないし、場合によっては「男性器が元気になる」という意味にも解されるし、無限の解釈がある。
あいまいな質問がなされた場合には、質問に対する回答が困難だということもあるが、先の例のような「朝起きたら何をしますか?」の場合の「起きる」の意味は別にあいまいではない。

石丸伸二のような返し方をするのは、東京大学や京都大学などの難関大学を卒業した勘違いエリートに多い。
「俺は賢いけど、お前は馬鹿だから、訳の分からない質問しかできないんだ」というマウンティングを取っておいた上で、上から目線で回答するというのが、石丸構文の特徴なのだ。

なお、先の石丸伸二の実際の回答だが、「起きる」の意味が分からないと言っておきながら、「朝起きて何をするかは、当日の行動が全てを決める」と返しており、「起きる」の意味は「目が覚める」という普通の意味で返していることから、自ら「実は質問はあいまいではなかった」という回答をして墓穴を掘っている。
その上で、「当日の行動が全てを決める」という謎の回答をしており、要約すれば、「特に決まったルーティンはない」という回答をしている。

このような会話のめんどくさい人は友人には持ちたくないものである。
石丸構文を使うのは、マウンティングを取って、相手を見下して、自分は相手もよりも格段に頭が良いと思わせるために利用される構文だが、たいていの人は「この人とはもう付き合いたくない」と思わせ、嫌われること間違いなしの構文なので、利用の際には計画的にしていただきたい。


③一見深く考えているようで何も考えていないにも関わらず、高圧的に質問をつぶす「石破構文」

石破茂という、長年自民党で重鎮幹部にいる、とても性格の悪い男がいる。
この男が使う石破構文は、深く考えた返答しているように見せかけて何も答えていない構文である。
だが、石破構文は長くゆっくりと、一見思慮深く回答するため、石破構文に慣れていない者の多くは「軽率な質問をしてしまった!」と驚愕し、萎縮し、質問をした相手に対して恐れおののいてしまう。
よって、石破構文は「何も考えていないのに、相手に対してマウンティングを取ることのできる、ある意味、優れもの」の構文である。

たとえば、「今、増税するべきだと思いますか?減税すべきだと思いますか?」という質問をしたとする。
石破構文の典型的な回答は、「あなたね、いいですか?まず、増税をするといっても、何の税金をどのようにいくら増税するかという問題があるんです。増税するにも、様々な関係者が関わってくるんです。一方で、減税するといっても、これもまた何の税金をどのようにいくら減税するかという問題があるんです。増税するにも、減税するにも、様々な方面の様々な人の意見を聞いた上でそれらをどのように決めていくのか、いかにして進めていくかというのを、慎重に扱わなければいけない問題なんです。」という回答になる。

石破構文の基本は質問された問題の両方の話を出し、それぞれの問題点を適当に挙げ、それらの問題は複雑に絡み合っているので、簡単に答えが出ないし、簡単に答えを出してはいけないという返答をする。
石破構文の肝は、質問者に対して、「拙速で軽はずみな質問をした質問者を遠回しに説教しながら、落ち着いた声でゆっくりと冷静に回答する」のが重要である。
そうすると、質問者は「自分は何も考えていなかったんだ!」とか、「なんて軽はずみで失礼な質問をしてしまったんだ!」と恐縮してしまいがちだ。
石破構文の狙いはここにある。

石破構文は何も考えずに相手の質問に答えているようで何も答えない方法としては、とても使いやすい。
だが、わかる人にはすぐに見破られてしまう構文であり、逆に「こいつは馬鹿で何も考えていないのだな」というのがばれてしまう構文である。
石破構文のご利用は計画的に。


④不都合な質問はとにかく陰謀論扱いするか完全無視して質問から逃げる「河野太郎構文」

新型コロナワクチンについて、「アメリカで2億回打っても、一件も問題が起きなかった」とか、「新型コロナワクチンの責任はすべて俺が持つ」と言っておきながら「私は単なる運び屋です」でも有名なデマ太郎こと、河野太郎の「河野太郎構文」の特徴は、とにかく言いたいことだけ言い、反論は全て無視するか、陰謀論扱いすれば良い。

言いたいことだけ言う、自分の意見と違うものは全て陰謀論だと吐き捨てる、責任を追及されたら「所管外です」だとか、「次の質問へどうぞ」とだけ答えれば良い。

河野太郎構文は、たとえその場は乗り切れたとしても、明確に露骨に敵を作り、多くの人に嫌われる構文である。
とても使いやすい構文だが、取り返しのつかない信用失墜や人間関係破壊につながってしまうので、利用する場合には要注意である。



⑤相手が欲しがっている満額回答をしておきながら、その事実を完全に無視して押し通す「萩生田構文」

自らの権力と利権のためなら、いかなる売国や裏切りも辞さないのが萩生田光一だ。
その萩生田光一が使う萩生田構文は、とにかく相手が喜ぶ回答をすることに尽きる。

「今、増税すべきですか?減税すべきだと思いますか?」という質問をした質問者が減税を望んでいたと分かれば、「減税すべきだと思います!私は減税を実現するために、全力を尽くします!」と回答する。
では、その回答通りの行動をするかといえば、それは違う。
萩生田構文は、相手が望むように回答するだけで、その通り行動するかどうかとは全く関係のないことが特徴だ。

萩生田構文を駆使して生活すれば、全ての人に対してすべての人が表面的に喜ぶ言葉を発し続けるために、最初は全ての人が好意的に思ってくれるが、実際の行動が真逆なことがだんだんばれてくるので、多くの人に「あいつは大ウソつきで信用できない」と嫌われるようになる。

萩生田構文を利用する場合、多くの人から結果的に嫌われてしまうリスクがあることに加え、息をするように嘘をつかなければならなくなり、それに精神的に耐えられるかという問題もある。
萩生田構文は、単なる嘘つきではなく、積極的に嘘をついて、とにかくその瞬間、その瞬間だけを取り繕う、まさに強欲の塊の人間でなければ使えない構文なのである。



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