世耕弘成が政治倫理審査会で暴露してしまった自民党の裏金の実態

世耕弘成、前参議院幹事長に対する政治倫理審査会(以下、政倫審)が2024年3月14日に行われた。
見事なまでの責任逃れ振りは多くの国民に自民党の実態を再認識する良い機会となったのではないかと思う。


世耕弘成は自民党清和会の派閥に属する国会議員だ。
参議院議員選挙の時だけ政治資金のノルマなしという特殊ルールを作った張本人が世耕弘成で、その清和会特別ルールを「俺が作ったんだ!」と自慢して回っていたのが世耕弘成本人なのは、自民党内だけでなく、自民党以外の政治家の世界では有名な話である。

世耕弘成は参議院議員選挙で戦う自民党の清和会の立候補者に対して、
「みなさん、選挙で大変だと思うので裏金を全部持って行ってください」
という、謎の大盤振る舞いをしていた。

にも関わらず、世耕弘成は政倫審において、地震が参議院幹事長という最高責任者の立場にあったにも関わらず、「裏金として受け取っていいルールとなったことを知らない」と力強く断言した。
責任者でありながら、これほどまでに堂々と「責任者の私の知らないところで勝手に決められた」と断言できる図太さに怒りを通り越して恐怖を感じた国民も多いのではないだろうか。

自民党清和会のトップである会合(2022年8月5日)で、世耕弘成を除く塩野谷、下村、西村の全員が、「合法的に裏金を使える代替案が出た」と白状している。
つまり、世耕弘成を除く全ての自民党清和会のトップが、「私ではない他の者から裏金の新ルール案が出された」と自白している。
ここまで追い詰められているにも関わらず、平然と「私ではない誰かが新ルールを提案したが、私はそれが誰か記憶していない」と世耕弘成は断言してのけたのである。
さらに、その新ルール案を自らが出し、自民党内外を含めてそのことを自慢して回っていた張本人であるにもかかわらず、「そのトップ会合の出席者全員が『誰かがその意見を言ったが、それを言ったのが誰かを誰も記憶していない』のは仕方ない」と世耕弘成は平然と言ってのけた。

なお、この発言を受けて、「皆で賛同したのは覚えているが、誰が言ったかは誰も覚えていない、なんとも都合の良い記憶だ」「肝心の記憶は全てなくしたと語っておきながら、それ以外の事は雄弁に語るのは極めて信頼性がない」と蓮舫議員は語っている。
是非とも蓮舫議員には自身の二重国籍問題について、都合の良い対応をすることなく釈明してもらいたいものである。


世耕弘成事務所は二重帳簿が当たり前だと言われている。
裏帳簿は表に出せないから全て不明だと平然と説明する。
裏金の存在が明らかになったにも関わらず、「裏金は一切知りません」と断言し、対策は万全ですと答える。

人間はどこまでも腐ることが出来るのである。


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