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【KAG内定式】 新人サービスデザイナーに贈りたい、活躍しているメンバーに共通する3つの要素

はじめに

はじめまして。KDDIアジャイル開発センター(KAG)のサービスデザイナー・よねみちと申します。
先日10/2にKAGの虎ノ門のオフィスにて内定式が行われました!KAG初の新卒デザイナーの採用ということでチーム一同入社の日をワクワクしているところです。

当日は終始和やかな雰囲気で進んでいました。KAGバルーンかっこかわいい…!!

この記事では、内定式の中で説明させていただいた『活躍しているデザイナーに共通する3つの要素』について紹介したいと思います。

「デザイナー」と聞くと専門的なイメージがあり「絵がうまい」「美的センス」などスキル面を想像しがちなイメージがあります。この記事でマインド面について何か気づきが得られたら嬉しいです。

自己紹介

KDDIアジャイル開発センターのサービスデザイナーです。
新卒で大手完成車メーカーに入社し、システムアーキテクトとしてナビなどの車両電子システムを設計していました。その後、システムが実現する「体験価値」を創りたい思いからUXデザイナーにシフト。新規サービスの創出・検証を行なっていました。23年9月(1ヶ月前!)にKAGにジョインし、現在は生成AIサービスのデザインやデザインワークショップの設計・運営などを行なっています。

想定読者

  • これからデザイナーとして働き始める人

  • デザイナーを目指して就活中、就活予定の人

  • デザイナーが考えていることが気になる、いろんな人たち

「デザイン」「デザイナー」という言葉について

解釈範囲が広くなりがちな言葉ですが、この記事では事業の企画立案を行うサービスデザインや、製品のUX・UIデザインを主に想定しています。なお、それ以外の職種にも十分通じる内容だと思います。


活躍しているメンバーに共通する3つの要素

早速ですが、伝えたいこと3つを当日のスライドで紹介します。

改めて見返すと、デザイナーに限らずチームで課題解決する全ての人に大切なことですね。

ちょっと脱線ですが、この3つの大事なことはKAGのフィロソフィーとも言えるアジャイル開発憲章と近しい内容となっています。
デザイナー以外の職種の方も含め、実際にKAGで働いている人たちは皆さんこういった価値観を共通認識として持っています。

会社情報ページ(https://kddi-agile.com/company)より

それでは一つずつ解説していきます。

1. 傾聴力

デザインは決して一人では完結しません。エンジニアやプロジェクトの発注者、そしてターゲットとなるユーザーなど様々なステークホルダーと適切にコミュニケーションをとりながら進めていくことが求められます。各々が持っている意見の背景や価値観もバラバラですので、同じような発言であってもよく聞いてみると真意は真逆、なんてこともしばしば発生します。
まずは相手が何をどう考えているのかを真摯に聞いて理解する。理解した上で考えること、それが第一歩だと思います。

インタビューの事例:「もっと速い馬が欲しい」

傾聴力はユーザーにインタビューする際にも力を発揮します。そんなインタビューの逸話を紹介します。

以下は自動車を発明したヘンリー・フォード氏の発言です。

もし私が顧客に何がほしいかを聞いていたら、彼らは「もっと速い馬が欲しい」と答えただろう

実際には発言していない、という説もあるらしい

ユーザーと対話してニーズを聞くだけでも素晴らしいことですが、どれだけ傾聴して、相手の意図を理解できるかでその後の成果が大きく変わります。

「ユーザーは速い馬が欲しいのか、よし、馬を育てよう」
だと不十分なんですね。なぜ速い馬が欲しいのかをしっかり聞いて理解するとユーザーが想像もしていなかった「本当に欲しいもの」を創り出せるようになります。

  • 「遠くに住む恋人と長く会いたいから、速い馬が欲しい」
    →馬に限らず高速で移動できる乗り物を作ろう(自動車)

  • 「夜明けまでに作戦を伝えて奇襲したいから、速い馬が欲しい」
    →伝えるだけでいいなら、連絡手段を作ろう(電話)

という具合ですね。

ちなみにこの逸話はUXデザインの第一人者である羽山さんの解説がとてもわかりやすいです。参考にさせていただきました。
https://www.slideshare.net/storywriterjp/ss-249984164

2. 考えながら手を動かす

2つ目です。
デザインの仕事には、ゴール(=どうなったら関係者がハッピーと言えるか)はあっても、ゴールに至るための正解はありません。さらに、そのゴール自体も最初から明確に存在するわけではなく、プロジェクトを進めながら形作っていくことや状況によって変化することが多々あります。

そういった状況下では正確さを求めて動き出さないよりも、「半信半疑だけどまずやってみよう」の精神が大事です。やってみた結果、そこそこ当たってそうなら軌道修正して先に進めます。大はずれだと分かれば逆方向に進めば良いだけです。

事例:プロジェクトキックオフ

新規サービスを立ち上げるプロジェクトがキックオフし、デザイナーとして参加することになったと想像してみてください。お題だけは決まってるもののどこから手をつけていいかさっぱりわからないこの白紙な状態。不安しかないですよね。

白紙状態のFigJamキャンバス

ここに、思いつきレベルで使えそうなフレームワークを並べてみます。これだけでもちょっと安心しませんか?今ある情報をこれらのフレームワークに埋めたら何かしら先に進める気がしてきます。「ここってそもそもどうなってるんだろう?」と疑問が湧いてくればもう勝ちです。その疑問を確かめることでゴールに近づいていけるはずです。

使えそうなフレームワークをとりあえず置いてみた

3. 何事も楽しむ (1番大事!)

最後です。これが一番大事な要素だと思います。

「デザイナーが『つまらないなあ』と思いながらデザインした製品やサービスは、果たして面白いものになるだろうか?いや、ならないだろう」

というわけです。
デザインの過程では「良いアイデアが出てこない」「周囲の期待を上回る成果にならないなど」苦しい場面も発生します。そんな時でも楽しむ心があるとちょっとしたきっかけで突破口を広げるアイデアが湧いてきたりするものだと思います。

また、KAGのデザイナーを観察していると『スキ』を大切にして働いている人が多いと感じます。そしてそれが良い結果に繋がっています。例えば私はユーザーの意見を聞いて、深層心理を探っている時が一番ワクワクします。緻密なUI作成につい熱中しがちなメンバーや、コンセプトを意匠に落とし込むことに圧倒的こだわりのあるメンバーなど、それぞれの個性が強みとなっています。

ぜひデザインワークでもそれ以外でも、日々を楽しく過ごして『スキ』の幅を広げてほしいなと思います。

蛇足
私はApex Legendsというオンラインゲームが大好きで数年間熱中しています。攻撃が当たった時の「パリン」という抜けの良い音や、協力して勝利を勝ち取った時の喜びが中毒になるんですよね。一歩俯瞰してデザイナー視点でみると、このゲームにはプレイ中の瞬間的な心地よさや達成感などUXを良くする工夫がたくさん詰まっていることに気づきます。このように、趣味や習慣からもデザイナーとして学べるところはたくさんあります。

この瞬間の高揚がたまらない…!

まとめ

もう一度スライドを貼っておきます。

様々な関係者と、臨機応変に、楽しく働いて素晴らしいデザインを世に出していきましょう!

#KAG #KDDIアジャイル開発センター  
#サービスデザイン #UX #デザイナー #新入社員

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