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ワークライフバランスを取るためKAGに転職を決めた話

はじめに

はじめまして!もりたと言います。

2005年からずっとゲーム業界にいましたが、今年7月にKDDIアジャイル開発センター(以下、KAG)にスクラムマスターとして転職しました。数ヶ月経った今、転職理由や実際に入社してみてどうだったのかをお伝えしたいと思います。

自己紹介

2005年にゲーム会社にゲームプログラマーとして新卒で入社し、ずっとゲーム業界にいました。どうすればプログラムを書かずにゲームを作れるか?よりクリエイティブな時間を増やすためにはどうしたらいいのかを考え、ツール作成、効率化や自動化、そして教育やチームビルディング、開発手法にまで興味が広がりました。その延長線上?もしくはそのままそれがアジャイルであり、現在の私の肩書き”スクラムマスター”へと繋がるのだと思います。

趣味は、やはりゲームやアニメ!
そして、好きな食べ物と言えばチャーハンです!あんかけは認めません。
あんかけチャーハンは、チャーハンを越えたチャーハンです。越えてはいけないのですよ(面倒臭い)

それと、転職して初のフルリモートワークと言うことで、トレッドミルデスクを導入し、歩きながら仕事をしていたりします。

資格としてはScrum Allianceおよび、Scrum Inc. 認定の認定スクラムマスターと、転職にも影響していますが、児童発達支援士を取得しています。


これまでの経歴

2005年、ゲーム会社にゲームプログラマーとして新卒入社以降、多くのオリジナルタイトルに携わり、リードプログラマーやマネージャーを経験しました。その後、QAエンジニアとして社内の自動化推進や効率化をする傍ら、メンター制度の立ち上げや、社内で野良のスクラムマスター、アジャイルコーチとして、チームの支援や社内組織の関係性構築支援等を行いました。

2016年には、CEDEC(Computer Entertainment Developers Conference)と言う国内最大のゲーム開発者向けのカンファレンスにて、公募で初めて登壇させていただきました。以降、「◯◯の人」とゲーム業界の方々にもお声がけいただいています。(嬉しいような恥ずかしいような、申し訳ないような)

2018年にQAエンジニアとして転職しますが、数ヶ月後には前職と同様に野良のスクラムマスター、アジャイルコーチとして、QAエンジニアの業務をしながら、チームの支援や、会社組織内の関係性構築、ふりかえり支援を行うことに。同時期にメンター制度をリブートするための推進役に任命されたり、社内の先輩社員向けの研修を毎年実施するようになりました。
その後も、エンジニアリングマネージャーや、研究開発課の立ち上げをし、社内の共通基盤の開発、社内ナレッジの作成推進等を行なっていました。
さらに、開発をスムーズに進めるため、情報システム課のスタッフと協働していくうちに、気付けば情報システム課の課長も兼務し、非開発組織である情報システム課のアジャイル化にも着手しました。
(こちらの内容もいくつかCEDECで発表させていただいています)

仕事以外に、2016年頃から社外コミュニティへの参加や、運営活動も行なっています。ゲーム業界関連では、CEDECの運営委員からお声がけいただき、2021年から今年の開催まで運営委員として活動していました。
その他、関西のコミュニティ、スクラム道関西に2016年頃から参加し、気付けばスタッフとして参加していたり、スクラムフェス大阪の実行委員としてカンファレンス運営を行なっています。


転職を決意した理由

ゲーム業界からなぜ?

元々、自身でゲームを作り世の中を幸せにしたい。楽しませたい。と言う想いがあり開発を続けていましたが、開発を続ける中で、マネージャーになったり、様々な問題や課題にぶつかり考えが変わってきていました。

”自身が直接作ってエンドユーザーに届け楽しんでもらいたい”、その気持ちから、”開発者が気持ちよく楽しく開発できれば、最終的により良い作品がユーザーに届く。開発者が笑顔になることが喜び”に変化していました。エンドユーザーに届けるために、まずは近くの開発者に移ったわけです。

どんな現場にも人がいてチームがあり、その現場毎の悩みがあるだろう。
スクラムマスターやコーチとして、どの現場でも学ぶことや支援できることがあるのではないか?ゲームが好きではありましたが、他の業界を見てみたいと考えるようになりました。

ゲーム業界とIT業界をつなぐ

ゲーム業界とIT業界は、同じソフトウェア産業でありつつも、各々技術が特化しています。お互いの技術、知見を混ぜ合わせることでさらに良い変化が生まれると信じており、既存の関係やコミュニティ活動の中で、距離を近づけることができればと考えています。

ゲーム開発での経験やスキルを仕事に活かすことはもちろんですが、ゲーム業界に対しても、何かを持ち帰り恩返ししたいと考えています!

ワークライフバランス

最後になりますが、最優先事項としてワークライフバランスですね。

ゲーム業界(特に家庭用ゲーム開発の現場)ではオフィス出社が基本の会社も多く、前職もそうでした。裁量労働制の、みなし残業2時間。電車に乗り1時間ほどかけて会社に向かい、9時頃出社して19時〜21時頃まで仕事。帰宅するのは20時〜22時。かなりの時間を仕事に当ててきました。ゲーム開発をしていて楽しかったので、それはそれで良かったのですが、家族を優先することに決めました。

家族構成は、妻と小学校中学年の息子、そして低学年の娘がいます。
夫婦共働きで妻は自営業です。

昨年のあるタイミングから、娘の学校への行き渋りが発生し、激しくなっていきました。学校に行ったとしてもすぐに迎えに行くということが度々起こりました。また自宅では、娘からお兄ちゃんへのあたりも激しくなる一方。以前から察していたのですが、これはいよいよ息子にも理解してもらわないとな…と言うタイミングで受診し、娘に発達障害の診断が出ました。

毎朝学校に行くかどうかわからないので予定が立たないですし、休むとなっても娘一人を家に置いておくこともできません。妻は自営業のため、急な予定変更は難しく、急遽自身が休暇を取得することもしばしばありました。今後は放課後等デイサービスや、その他施設に送迎が必要になってきます。つまり日中に子供の送迎が頻発するわけです。

自身がやりたいことをやるのではなく、子供優先で働ける環境に移らないと行けないと考えました。

前職は出社が基本の会社ではありましたが、介護や体調不良含め理由があれば臨時でリモートワークを認めていただける状況にあり、リモートワークを許可いただいたので自宅にいることはできました。ですが、やはり臨時であり申し訳なさが強かったです。業務の途中に送迎で抜けるのも申し訳なかったのです。

そのため、以下を求めて転職活動をすることになりました。

  • 臨時ではなく、基本的にリモートワークが認められている
    または、選択が容易である環境

  • 突発で発生する送迎が許容される働き方

KAGを選んだ理由

転職するのであれば、野良ではないスクラムマスターとして責任と評価がある場にいってみたいと言う思いがあり、コミュニティの仲間に雑談として話を聞いてもらったり、カジュアル面談のように所属会社のお話を聞かせてもらいました。その中で最終的にKAGへの転職を決めた理由としては大きく次の3つがありました。

フルリモート、フルフレックス

転職の条件として大きなものでした。

実際に転職活動をする中で、全ての条件が叶うとは思っておらず、週1〜2回出社の環境も視野には入れていましたが、フルリモートであったため、大変助かりました。実際、リモートワークと言う求人でも、話を聞いてみると想像していたものと異なることがありました。「選択できるのであって、都度申請が必要」と言うものもありましたね。

フルフレックスの制度も本当に助かりました。
フルフレックスは、コアタイムの無いフレックスで、総労働時間を満たせばOKな働き方のことです。(KAGは月単位で総労働時間が満たされればOK)

そうは言っても、実際難しいのでは?と思っていたのですが、面談時に質問してみると、「朝少し仕事をして、子供の卒業式や入学式に向かい、その後夕方から仕事を少しする。そう言った働き方もOK。実際にそう言った方がいる」と言うお話を聞き、それは確かに子供の送迎とかもしやすそうだ!と判断しました。

アジャイル開発センター憲章

「楽しくやるをベースに、いかにアジリティを出すか。」
その中にある行動指針に共感しましたし、面白そうなだなと感じました。

私自身、より価値が高いものを作るために、自動化や効率化、仕組みづくり、チームがどう成長出来るか?小さな失敗をどう組織が許容できるか?をずっと考え取り組んでいたので、会社としてそれらを意識している文化だと感じ、惹かれました。

是非、社長インタビューの動画や、会社情報をご確認ください!

KAGで働く人達

コミュニティで知っていた方が、あれ?あの人いつの間にKAGに?と言うことが多く、KAGにすごい人達が集まっていると言うイメージがありました。

そう言った面白そうな環境、魅力的な人が集まっているので、自身のワークライフバランスを大切にしながらも、学んでいけると感じました。

実際、コミュニティで繋がりのあった先輩社員の方に、「お話聞かせてください!」と、連絡しカジュアル面談へと進みました。

実際に入社してみて

ワークライフバランスのとりやすさ

妻と分担しながらのため、毎日では無いですが、想像していた以上に時間の融通が効いてすごい助かっています。
子供が理由で離席するパターンとしては、以下のようなものがあります。

  • 学校に遅れて、一緒に登校する(20~30分)

  • 学校では無い、別の施設に送る(20~30分)

  • 病院付き添い(?時間)

  • どこにも行かずにお休み

    • 要お昼ご飯

  • 学校からお迎えの連絡があり迎えに行く(20~30分)

  • 学校では無い、別の施設にお迎えに行く(20~30分)

  • 放課後等デイサービスへの送迎(30分〜)

  • 癇癪が激しく、気分転換に子供を外に連れ出す(10〜15分)

    • 一緒にスーパーにお菓子買いに行こうか?とか

学校や施設に行くか行かないかは、子供が前日に決めてたとしても、その日の朝に変化します。その結果によっては、朝送り出した後に、夕方に施設へお迎えするだけでよかったはずが、別途、昼に送迎が発生したりどんどん予定が崩れていくわけです。

そのため、フルフレックスを活用し、早い時には8時には業務を開始して総労働時間を調整しています。その他、送迎に合わせて昼休みの開始時間をずらしたり、連続して1時間休憩せずに送迎の時間と調整したり、別途休憩時間を追加して対応する等して、妻と送迎の分担が可能になりました。

同僚や上長の方々の理解があることもありがたいです。「あれ?時間遅いですけど、お子さん大丈夫ですか?」と言ってもらえたり、「1時間以上とかではなく短時間の離席であれば、毎回報告しなくても調整いただければOK」と言ってくださったこともありがたいです。「子育てをしているとそういうことありますよね。仕方ないですよね」と言う何とも暖かい言葉。今までは裁量労働制だったので離席する事は可能でしたが、子供が体調崩してお迎えに行く際でも、お迎えに行く事への申し訳なさが強くあったのだと感じています。

今は、会議予定が入っている場合はもちろん調整が必要ですが、それ以外突発で抜ける場合の申し訳なさはかなり減りました。

業務途中に子供たちと一緒にスーパーに行ったり、おやつを食べたり、今までオフィスに出社していたら出来なかった何気ないふれあいが出来ています。仕事を早く終わらせて子供と庭でジュースを一緒に飲んだり、仕事と子育てを両立でき、どちらかに申し訳ない気持ちが強いわけでもなく、人生として楽しく働くことが出来ています。

とある平日の夕方 自宅の庭で子供と

様々なコミュニティ

社内のチャットツール上に、様々な趣味、推しに関するチャネルが存在していて、みなさん自由にやり取りがされています。私は犬派ですが、猫好きが集まるチャネルにも癒されます。

自身も全てを認知しているわけではありませんが、スクラムマスター同士の交流や、社外を巻き込んだOST(オープンスペーステクノロジー)があり積極的に参加しています。入社前からKAGと言えば音楽?と言うイメージもありましたが、音KAG(/)部もありますね!

多くの場はあるので、それらに自身でドンドン入っていければ、より楽しくなるのだと思います。

今後の目標

スクラムマスターとして従事しながら、現場の課題、そこで困っている人たちと一緒に、問題をもみほぐしたり、解決できる場に居たいなと考えています。開発者の笑顔を求めて続けていきたいと思います!また、子供との将来を見据え、対話やコーチングのスキルを人生として学ぼうと思いますし、社内の多くの方とお話をしながら、メンタリングやコーチングも行っていきたいですね。現場だけでなく、近くにいる全ての方とお話をしていきたいです。

他にも、少しずつゲーム業界向けにお話しをしに行ったり、CEDECに公募も出せるよう頑張りたいと思います。ゲーム業界にも恩返ししたい!

長文でしたが、最後までありがとうございました!

KAGでは採用募集中です!ぜひご応募をお待ちしております。


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