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【エッセイ#4】もっとちゃんと考えて大学デビューすればよかった【受験合格~1年生前半】

 高校時代に青春コンプレックスを増大させていた私は、大学という新たなコミュニティで絶対に成り上がってやろうと考えていた。友達と彼女に囲まれた「理想の大学生活」を手に入れて私のことを見下してきたクラスメイトを見返してやろうと意気込んでいた。そして、それを唯一の生きがいとして苦しい受験勉強を乗り越えたといっても過言ではない。

 しかし、私は大学生活で一番大切である最初の3か月において致命的なしくじりを犯すのであった。今回は受験合格から大学生1年生の中で起こった大学生活に関するエピソードについて話そうと思う。


 高校3年生の春、私は地方の国公立になんとか合格し大学デビューに向けた切符を手に入れた。そして、大学入学と一人暮らしに向けて準備を始めた。

 入学に必要な書類を提出し、一人暮らし用のアパートを探し、一人暮らしに必要な洋服や家具を揃えた。ゆっくりする間もほとんどなく日常が過ぎていった。

 大学デビューに向けた準備にも力を入れた。

 Twitterで「#春から〇〇大」を掲げてSNSでの交流に励んだ。実家と大学は500km以上離れており、同じ高校から同じ大学に行く同級生も全くおらず、友達作りには絶対に失敗できなかった。

 美容室に行き髪を茶髪にしてもらった。その写真を今見返すと洋服と髪色が致命的に合っておらずとてもダサいが、当時はそれがかっこいいと思い込んでいた。

 「大学 友達 作り方」と検索してイメージトレーニングをたくさん行った。わざわざ男友達用と女友達用で話題を切り分けてコミュニケーションのイメージトレーニングをやってたのは今でも黒歴史である。

 私は入学式の日に1年分のコミュ力を果たしてやるぐらいの意気込みで新天地に足を踏み入れた。引っ越しの準備を一通り済ませ、いよいよ一人暮らしを開始した。

 私は、入学式の日を今か今かと待っていた。

新入生歓迎会

 勝負の日がやってきた。一年分のコミュ力を使い果たす日がやってきた。ここで、友達作りに失敗すると大学生活の4年間ボッチが確定するのだ。(実際はそんなことはない)

 私は偽りの社交性を身にまとい大学へと足を運んだ。

 入学式では新入生歓迎会の名のもとに簡単なレクリエーションが開催された。新歓では先輩や友達と出身地や高校の時の部活などについて一通り話した後、簡単なゲームを行った。

結論から言うとこの新歓は絶対に参加するべきだったし参加してよかったと思う。

 あらかじめ学科ごとで分けられており、さらに1年生同士で話をする時間が設けられていた。参加するだけである程度学科の友達が作れる神システムである。

 この日は、4年間ボッチを免れた安堵感に胸を撫でおろしながら家に帰った。

 その後も、バーベキュー、旅行、サークル見学などのありとあらゆるイベントに参加し大学生活は順調にすすんでいる、、、かのように見えた。

女友達がいない件

 大学では男友達を順調に増やしており、それなりに楽しい生活は送っていたと思う。男友達の中では、今でも気軽に会えるような奴もいてそのことにはすごく感謝してる。

しかし、女友達が一向にできる気配がない。彼女ができないならまだしも、気軽に誘えるような友達すらできない。女子と話す機会はあったはずだしそれなりに頑張って話したのに友達にすらなれてない。

 男友達伝いで女の子への接触を試みたこともあったが、男友達も女友達を作るのに苦労しているようだった。もしかしたら、友達はいるけど仮冬(仮名)には紹介したくなかっただけかもしれない。

 それどころか一部の女子から嫌われているという噂を耳にするようになり大学デビューに失敗したという疑念が確信に変わった。

 「私が自殺を考えるほど辛かった受験」を乗り切る唯一のモチベーションにしていた「理想の大学生活」は3か月にしてはかなく散ったのである。

 そして、大学デビューの「失敗」を悟ったことにより大学へ行くモチベーションを失った。


今だからこそ気づいたことがある。私は大学デビューをするにおいて致命的なミスを2つ犯していたのだ。

 次のエッセイではこの2つの致命的ミスについて書いていく。

 それでは、お楽しみに~~。


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