sotペンケース紹介 長編
はじめに…
鍋物と暖房器具が恋しい時期になりましたね。
私は異常なまでの寒がりなので学校でも防寒具が手放せません。授業中や部活の時もコート着てます。
万年筆とかボールペン、金属軸を好んで使っていますが、冷たいんですよね…手が離れてしまう。
皆様も寒さにやられないように、防寒はしっかりやりましょうね。
さて、尺稼ぎが終わったところで本編行きます
sot
まずはsotから紹介します。
「革小物からバックや財布、ステーショナリーを made in japanにこだわるレザーブランド」
…こんな一言コメントでは伝わりきらない魅力がsotにはあります。
ペンケースを紹介する都合上、プエブロレザーに目を向けがちになりますが、それ以外にも沢山のレザーを用いて製作されています。
(ミネルバボックスレザーめっちゃ好き)
プエブロレザー
今回はプエブロに注目していきましょう。
プエブロレザーはイタリアのバダラッシカルロ社が
伝統的な鞣し製法である、バケッタ製法を現代に蘇らせ、誕生したレザーです。
バケッタ製法で作られるバケッタレザーには多くの種類があり、その中でもプエブロレザーが主に挙げられます。
(他にも沢山あります、アリゾナ、ブッテーロとか)
プエブロ、ブッテーロは文房具界隈でもたまに聞くレザー名ですかね?
詳しい製法に関しては明かされていませんし、
ここで語ろうとすると私の知識不足で、他サイトのコピペになる未来が見えたのでやめます。
言えることは一つ、
圧倒的な時間と手間暇を掛けて作られています。
そんなプエブロレザーの特徴としては
エイジングが早い
手に馴染む柔らかな手触り
この2つが挙げられますね。
エイジングが早いのは、革内部に含まれたオイルが
使っていくうちに表面に出てくるからです。特別なメンテナンスが必要となることが少ないので、レザー初心者の方にもおすすめできるレザーです。
使い始めてから一ヶ月程度使った辺りでかなり色濃くツヤツヤになりました。
エイジングの早さが伺えますね。
(ブレスレットということもあると思うが…)
じっくりエイジングを楽しみたい方には向かないかも?と思うレベルの早さです。
オイルを革の芯までしっかり含ませているため
柔らかで手触りのいい、それであって頑丈なレザーとなっています。
そんなプエブロレザー、やはりタンナー側にも誇りがあるようで、使うためにはプエブロを使ってどんな商品を作りたいのかプレゼンする必要があるんだとか…
甲州織
sotさんを説明するうえで外せない素材の一つです。
400年という長い歴史を持つ甲州織は、その名の通り甲斐の国、山梨県富士吉田市を中心として作られている伝統織物です。一般的にはネクタイや傘に使われているようですが、sotさんではその高級感と耐久性から、革の裏地に使っています。BOXペンケースの裏地にも使われてますね。
(ラウンドにもちょっとだけ使われてます)
甲州織のルーツは平安時代の頃から山梨県の名産品である、甲斐絹(かいき)にあります。元々山梨県は植物の生産に適した環境ではありませんでしたが、その中でも桑の木は成長を続けられ、養蚕が可能になったんですね。その上、山梨県には富士山や南アルプスからもたらされる綺麗な水があります。これは絹織物作るしか無い。江戸時代になるとその名は一気に広がり、西陣織と並ぶ国内有数の高級織物産地と山梨県はなりました。
山梨県に果物しか無いと思ってたそこの君、
今すぐ山梨県に謝ろうね。(すみませんでした)
そんな甲州織ですが、特徴としては
強度と光沢感を併せ持つ
色彩が豊か
といった感じになります。
織り方は複雑で、一日に数メートル程しか織れないそうですね…
また、先染めした細い糸を高密度に織り上げるため複雑な柄を作り上げることもできます。
sotさんも甲州織にロゴを入れてらっしゃいますね。
主張も然程強くないので程よいアクセントになっています。
さて、素材の話はここまでにして
本題に参りましょう。
本題
sotさんが手掛けているペンケースは現行のもので2つ、BOXペンケースとラウンドファスナーペンケースがあります。80個限定のトライアングルペンケースは…持ち合わせておりませんので、今回は省略させてもらいます。
2つとも同じ素材、同じくらいのサイズ感、さらには価格も同じと、買うと決めてもどちらを買うか決め手に欠くペンケースです。
どちらも暫く使わせていただいたので
勝手にレビューしていきたいと思います。
BOXペンケース
スナップボタンでの開閉のため、開けやすくて中も見やすいです。容量は控えめですが、無理やり詰め込んでもスナップボタンを留められれば収まりは良くなります。
裏地には贅沢に甲州織を使っていて、汚れにくいですし、ゴミなども取りやすくきれいな状態を簡単に維持し続けられます。
容量の目安としては5〜8本程度は入ると思います。
軸の太さにもよりますし、小物をいれるとなると本数は減らす必要があります。
構成組むのには試行錯誤が必要な印象です。容量が中途半端なので何かと難しい…
ですが、収まりがよく形が崩れにくいので持ち運びには便利です。ブレザーやジャケットなどの内ポケットに入っちゃいます。(内ポケットの大きさにはよりますが…)
定規などの薄型の小物が入るポケットは、スナップボタンがある都合上、小さめです。上側も広がってしまうので定規なんかはちょっと取り出しにくいですね。付箋などの小物をはみ出す形で入れるのが一番良さそうです。
BOXペンケースの評価
単刀直入に行きます。
ペンケースとしてはかなり扱いづらいです。
理由としては
容量が微妙
中身によってボタンが留めにくい
ペンが出しにくいことがある
ポケットの中身が取り出しにくい
こんな感じになります。
(あくまでも私個人の意見です)
sotさんの手掛けるBOXペンケースは、
Bahagia & Craft ラウンドジップ型
PILOT ペンサンブル ラウンドジップ型
などに使われているファスナーを使わず、スナップボタンを使っているので、ボタンを設置するために内側にフラップを追加しているのですが…
これがペンを取り出す時に邪魔になるんですね。
実用性よりかは浪漫に重きを置いたペンケースになります。
ラウンドファスナーペンケース
ファスナーでの開閉のため、開けやすく中身も取り出しやすいです。容量はかなり控えめで、目安としては3〜6本程度入ると思います。勿論、軸の太さによりますが。小物に関してはポケットに少しはいるかな?といった感じです。太軸のペンをいれると多少膨らみを感じますね。
こちらは内側にもプエブロレザーを使っています。
そのため、かなりしっかりした作りになっていますね。
しかし、バンドもレザーなためクリップを差し込みにくいですし、レザーにもクリップにも負担を与えてしまうので個人的には写真の向きにペンを入れることをお勧めしています。
構成は厳選必須。必要最低限は入りますし、そこまで普段から本数持ち歩かない方には合うと思います。小物を入れて持ち運びたい方には向きません。
こちらも、ブレザーやジャケットなどの内ポケットに収まるので、持ち運びしやすいです。
定規などの小物を入れるポケットは、先程のBOXのそれと比較すれば大きく、無印の透明定規がしっかり収まる程度の余裕があります。しかしながら、今度はファスナーが邪魔してポケットの小物は取り出しにくくなっています…
ラウンドファスナーペンケースでは、甲州織はポケットの裏地として使われています。
ラウンドファスナーペンケースの評価
こちらも単刀直入に行きます。
ペンケースとして少し不便なところはありますが、基本的には扱いやすいです。
先述の通り、普段からそこまで本数を持ち歩かない方にはお勧めしたいペンケースです。
本体のサイズが小さいため、消しゴムなどの必要な小物の配置は考える必要がありますが、充分に実用できるペンケースだと思います。
結論
あくまで私個人の意見になりますが、
ラウンドファスナーペンケースが一押しです。
BOXは浪漫を感じたい方にはおすすめです!
終わりに
今回の記事はいかがでしたでしょうか。
結論はあくまでも私の考えになりますので
あくまでも参考として捉えてくださると嬉しいです。
筆箱紹介に関しては以前の記事で細かくやっているので容量についてさらに知りたい方は読んでみてください。(誘導)
ここまで読んでいただきありがとうございました。
それでは👋