私の先生たちは

先日地元に帰省して、通っていた高校に顔を出してきました。東北の、田舎の高校です。

初めに部活の顧問だった先生と会い、先生とその先生のお子さんと一緒に職員室に入りました。

入ってかけられた言葉が、

「え、〇〇(私の名前)じゃん、誰かのお母さんかと思った〜!」

「あれ、また太ったんじゃない?(笑)」


驚きました。男女の先生どちらからもです。いくら仲が良かったとはいえ、久々に会った生徒にこんなひどい言葉を投げつけるような先生たちだったっけ?それともこれが普通??

さらには、

「そんな黒い服ばっかり着てないで、色のある服を着て、出すところは出して、ちゃんと女の子らしい格好をしなさい?」

確かに全身ほぼ真っ黒で、ボーイッシュな格好をしていました。それでも服装の指摘なんて、親も含めてこれまで大人にされたことはありませんでした。

常識的に考えて失礼なことだと思ったし、"女の子らしい"という言葉にひっかかりました。女の子らしい?私は女の子らしくいなきゃいけないの?好きな服を着ちゃダメなの?

しかし、女の子が"女の子らしさ"に屈する必要がないことを私は分かっています。誰にも私の趣味を否定する権利はありません。

私の思春期を見守ってくれていた先生たちはこんな人たちだったのかと悲しくなりました。先生なら、いつまでも私の"先生"でいてほしかった。

この出来事は、まだ多くの大人の方たちが性の多様性を理解していないということを示唆していると思います。ましてや教育の現場にいる人たちなのだから、簡単に"女の子らしい"とか"男の子らしい"とかを押し付けてはいけないことは分かっていてほしかったです。

私の母校の生徒たちは、ちゃんとありのままの自分で生活できているだろうか。どこか生き辛さを抱えてはいないだろうか。

大人も子供も性のあり方をもっと理解して、みんなが生きやすい社会になることを望みます。

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