2024/7/18
意識が吹っ飛んだのか、眠ったのか、よくわからない状態で昼前から夕方まで倒れていた。目を覚ましたとき、素直に目を覚ませてよかったと思った。目を瞑る前に、このまま死んだら最悪だと朧げに思ったことも憶えている。私の死体が物語ることが身体的な体調不良だけだったらあいつに何も復讐できない。復讐はガソリン切れだが、復讐心や憎悪はまだあるのだと思った。私にとっての死は、私のためではなく、あいつのための私の死体であるのだ。
気づいたら芥川賞と直木賞が発表されていた。会見の動画を見たら芥川賞の朝比奈秋さんが、訛りのある標準語で何か話していた。京都の人だった。関西弁くらい東京でも知られた言語だったら、東京でも関西弁と標準語を織り交ぜて話せるからいいよなと思う。東京で生まれ育ったので、公な場でうまく丁寧な言葉が話せないと、喋り下手なひとと思われる。関西の言葉が母語だったら、または出身が関西だったら、たまに砕けた言い方をしてもを許容されるような風潮があるように思う。
朝比奈さんが医者であることを知って、親近感が湧いた。彼は会見で、書かざるを得ないから書いている、書き続けることは難しい、と言っていた。この人は書けなくなったらどうなるのだろう。書くこともできなくなったら、でも思考は止まらなかったら、どうなるのだろう。私は無理やり思考停止にする手段を運よく見つけて、それを実行できて、今は何とかやっていけているが、それができない人の方が多いと思う。この人は、どうなんだろう。
明日は病院。鬱なのに何でこんなところで働いているのか意味わからなくなるが、他者を救うことでしか自己は救えないと思っているから、ここで働けなくなったら、多分もう終わりかもしれないとうっすら思っている。わからない。少なくとも他者を救える場所に自分はいないと、やっていけない気がする。それが自分を救うかはわからないけれど、その場所にも立てなくなったら、どうすればいいのか。再び落下、まだ先の奈落に堕ちるのか。今私がいるところが、どうか全ての終わりであってほしい。