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保存車両の意識の低さ

保存車両の蒸気機関車の中でも動態保存と静態保存がある。動態保存とは火を入れれば動かせる状態で保存してあることを指す。D51498やC6120などはこれに値する。

SLぐんまよこかわやSLぐんまみなかみなどの運行に用いられる動態保存のD51498
最もポピュラーなタイプで標準型と言われる

それに対して静態保存とは動かない車両のことを指す。極端に言ってしまえば鉄屑同然である。この静態保存の蒸気機関車は全国各地にある。

碓氷鉄道文化村にて静態保存中のD5196
初期生産の系列で砂袋の形状から
ナメクジ型とも呼ばれる。

さて私が問題にしたいのは動態保存の機関車についてである。ベストプラクティスがナンタラという話は抜きにして現行運転されてる蒸気機関車は基本、部品新造が不可能なのが問題である。特にJR東日本は酷く静態保存の蒸気機関車を解体してまで部品確保をしている。

ところで海外に目を向けてみると特に英国では路線を買い上げ、蒸気機関車を新造してまで保存活動を行っている。もちろん部品も新造である。こういうところを見ていると如何に日本の保存意識が低い(特にJR東日本)かがよくわかる。

有限なパーツを使い潰すような整備方法は直ぐに通用しなくなる。そういう所をあの会社は認識して欲しいものだ。そもそも永く走らせる気もないのだろうが。

低炭素社会を目指すJR東日本からすれば邪魔者でしかない蒸気機関車だがこれからどうなるのだろうか。

今後に注目だ。

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