『サバイバー: 宿命の大統領』シーズン1〜3
おうちでドラマを見るのは多分普通なのですが、"映画館で映画を見る"代わりにつけてみたタグで、見た感想を書いていこうと思います。ネタバレあると思うので未見の方はご注意です。
アメリカのドラマ『サバイバー: 宿命の大統領』を見ました。
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シーズン1/21エピソード(2016年 - 2017年)
シーズン2/22エピソード(2017年 - 2018年)
シーズン3/10エピソード(2019年6月)
(シーズン3のみNetflix製作、NetflixはS1〜3全話配信)
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物語の始まりは、突然、国会議事堂が爆破され、キーファー・サザーランド演じる、トム・カークマンが指定生存者で大統領になるところから。このテロ事件の謎をおっていくのがシーズン1。
自分のあずかり知らぬところで指定生存者となり、大統領になってしまったトム・カークマン。初めは逃げ腰だったけど、自分の正義と持ち前の誠実さで、周りのスタッフを引きつけていく過程が、およそアメリカらしくないおとなしめの大統領で意外でした。
シーズン1では、何度も失敗しながら主犯を追い詰めるところの緊迫感がすごい! 一番緊張したのは、元FBIのジェイソン・アトウッドが、主犯とされるパトリック・ロイドの隠れ家で、ホワイトハウスにいるスパイ議員を目撃し、その映像を送っているときに見つかってしまうところ。絶体絶命! あとでハンナ・ウェルズがそのメイルを確認するのが切なかった。
あと、視聴者だけがスパイだとわかってて、もどかしいところとか、逆にミスリードを誘ってこっちが犯人か!というどんでん返しもあり毎回おもしろく見てました。
シーズン2になると、国会議事堂爆破テロの問題は別の波紋を残しながらも、一応解決ということで、問題は短期ものに移行した感じに。一人主要人物が突然亡くなるので、カークマンがいつまでもそれを引きずってしまい、のちにそれが致命的なことにつながるのですが、人格がキツくなってしまうのがちょっと残念。でもこれがリーダーシップなのかな。
シーズン2の3話で「感染症の勃発」という謎のウィルスの題材があり、警告をするひとりの科学者の言葉は、まるでリアルで起こっていることそのままでした。なんというか、ドラマの中の方が平和というかお気楽と感じてしまう、現実。
2では、癖のあるキャラ、リオ・ブーン政務官が登場するのですが、中野泰佑さんの吹き替えの声が抜群にあってました。大塚芳忠さんの声をさらに高くしたような感じで、いかにも頭の回転が早いという説得力のある声です。シリアスでピリピリした場面でも、彼の躊躇しないものいいは雰囲気を和らげる役割がありました。
シーズン3は選挙運動ととにかく多様性のようなことがテーマで、あらゆる問題提起の題材が仕込まれている感じで、実際の国民の声だと最後にことわりがあり、よりリアルでした。大統領ますます強気のリーダーシップを取るし、これがアメリカの目指す大統領の姿なのだろうなと。
2の時の主要キャストがしれっといなくなっているのは残念。シークレットサービスのマイク好きだったのに。日本語吹き替えの杉村憲司さんの声も好きでした。
大統領の陰で働くハンナ・ウェルズの存在はすごく大きくて、第二の主役と思って見てました。シーズンが進むにつれてホワイトハウスとの距離は離れていき、最後はショックでした。
3は話的にはよく取材されていると思うし、出来も良かったと思いますが、個人的には1の謎が解明されていく過程が一番盛り上がりました。