『さよならテレビ』
東海テレビ放送ドキュメンタリー劇場第12弾『さよならテレビ』を観て来ました。感想にネタバレあるかもしれませんので、未見の方はご注意です。
東海テレビというと、2017年にポレポレ東中野で見た、『人生フルーツ』(過去ニッキ『人生フルーツ』 - 2017-12-24)が、個人的大ヒットで、以来、東海テレビすごいドキュメンタリー作るテレビ局だという認識で、今回も見に行くことにしたのでした。
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本作は東海テレビ開局60周年記念番組「さよならテレビ」(77分)に新たなシーンを加えた待望の映画化である。(公式よりコピペ)
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自社の報道部を映し出したドキュメンタリー映画で、冒頭のさらりとした企画発表から、勝手に撮るな、というような罵声がとびかい、初めから緊張するシーンで始まります。
さすがに個々の机にマイクを仕込むのはどうかということで、のちにちゃんとした話し合いの結果、決められた会議の時間にカメラを回すという取り付けをして、撮影は続行されます。
報道部にいる、記者(契約社員)、中途で入った新人記者(契約社員)、アナウンサーに、主にスポットをあてています。中途で入った人は、これドキュメントのはずだけど、仕込み?と思うほど、おもしろいタイミングがあって、劇場は大爆笑。強烈なキャラクターは印象的に映りました。
初めは、(言うことは)なにもないよと言っていた契約社員のおそらくベテランの記者の人は、取材を突き進めていくうちに、実はテレビの報道にとても思慮深く向き合ってたというのがわかり、そして最後の問いかけが辛辣。
大笑いした後に、厳しい現実が待っていたり、気持ちの高低差が激しい内容。会社としては痛いところも露呈した内容ではないだろうかと思う部分もあり、思い切った番組作ったんだなぁと思いました。過去に起こした問題に向き合う姿勢はとても強い意志を感じました。
このまえに、北海道テレビのHTB開局50周年ドラマ『チャンネルはそのまま!』という、テレビ局のコメディードラマを見ていたので、部署の役割が大体分かった感じだったけど、それ知らないと局内で登場する人たちの立場とか、ちょっとわかりづらいのではと勝手に心配してしまったり。
難読文字とか、丸かぶりしてるネタがあったので、テレビ局あるあるなんだと思いました。