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アートで心と頭を鍛える
はじめに
参照:『なぜアート鑑賞は「人生に効く」のか?』(山口周@note)
ここ1年くらい、書店でアートに関する本を目にする機会が増えた気がします。なぜ「アート(主に鑑賞)」が注目されているのか、山口周さんのnote記事を参考にしながら、アート鑑賞や創作のメリットをまとめてみました。とはいえ、大前提として、アートは「自由に感じて楽しむもの」。この記事もそんな軽い気持ちで読んでいただけると嬉しいです!
山口さんの記事に書かれているアート鑑賞のメリット
山口さんの記事では、アート鑑賞には以下のようなメリットがあると書かれています。
観る力を鍛える
感じる力を鍛える
言葉にする力を鍛える
多様性を受け入れる力を鍛える
美意識を鍛える
ここでは特に上の3つについて、少し詳しく見ていきますね!
①観る力を鍛える
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アート鑑賞は「観る力」を鍛えるのにとても役立つそうです。一見、何気なく思える「観る」という行為ですが、実は脳が「細部への注目」と「全体を俯瞰して見ること」という2つのシステムを使い分けていて、このバランスが重要なんだとか。
例えば、仕事ではKPI管理のように細部を見る力が求められますが、一方でKGIや人生全体の方向性を考えるときには、大きな視点が必要になりますよね。
エール大学の研究では、アート鑑賞が観察力を向上させることが証明されています。さらに、ノーベル賞受賞者は一般人よりも2.8倍も芸術的趣味を持つ確率が高いというデータも!科学者のアインシュタインやガリレオも芸術に親しんでいたことで知られています。
現代は「VUCAの時代」と呼ばれる、変動的(Volatile)、不確実(Uncertain)、複雑(Complex)、曖昧(Ambiguous)な世界。そんな時代を生き抜くには、視野を広げて変化を捉える力が必要です。アート鑑賞を通じて「観る力」を鍛えることで、ビジネスや日常生活に役立つ視点が得られるのは大きなメリットですね!
②感じる力を鍛える
アート鑑賞は「感じる力」を鍛えるのにも役立ちます。この力が重要とされる理由は、意思決定において感情が大切だからです。
神経生理学者のアントニオ・ダマシオは「ソマティック・マーカー仮説」を提唱し、感情や身体的反応が意思決定を助けると主張しています。ダマシオの研究では、感情が乏しくなった患者が日常生活での意思決定に支障をきたした例が挙げられています。これにより、論理的なスキルだけでなく、直感や感性が重要だとわかりました。
日常の中で「これって何かおかしいな」と違和感をキャッチし、改善するためには、「感じる力」を鍛えることがカギになるんですね。
③言葉にする力を鍛える
アート鑑賞を通じて「言葉にする力」も鍛えられます。
リーダーには「人の心を動かすコミュニケーション能力」が欠かせないとよく言われますが、これには納得できる人が多いのではないでしょうか?実際、世界中の企業の中には、リーダー育成に「詩」を使ったトレーニングを行っているところもあるそうです!(意外ですよね!)
アート作品を言葉で表現することで、繊細な言葉の使い方を学び、イメージを言語化する能力が高まります。結果として、コミュニケーション力が向上し、リーダーシップにも良い影響を与えるそうです。
創作活動にも同じメリットが…
この記事を読んでいて、絵を描くことにも同じような効果があるのではと感じました。
観る力を鍛える:細部まで観察しつつ全体のバランスを考える力が養われる
感じる力を鍛える:生活の中で心を動かす「何か」に敏感になれる
言葉にする力を鍛える:自分の作品を説明するとき、感情や意図を言葉で伝える力が高まる
ビジネスやリーダーシップなど、一見アートとは無縁に思える分野でも、アートを通じてスキルアップができるというのは納得感がありますね!
興味が湧いた方は、ぜひ山口さんの記事や関連本をチェックしてみてください!(4~5の内容は購入またはメンバーシップ登録が必要とのことです)