死にたい人が『あと1日生きよう』と思える本を
『今、死にたい人に届け~』
と、思って文章を書いています。
*今回はちょっとセンシティブな内容を含みますので、自己責任でお読みくださいませ。
と言いつつ、私なりに配慮はしていますので、読んでくれた方が嬉しいです。
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私はもともと、
20代で心が病んでいたときに、
ずーっと本を読んでいました。
摂食障害だの、うつ病だの、躁うつ病だの、
精神科へ行けば、何かしらの診断がもらえる感じで病んでおりました。
家族からは、『病気に逃げるな』というような叱咤激励があったので、
病院へ行くことには、いちいち後ろめたさがくっついていました。
『仕事を辞めてはいけない』というのも言われ続けており、
基本的に『心の病みは甘えだ』というのが、実家の(或いは社会の)コンセンサスだと私は感じていました。
従いまして、
『パタンッ』と心を閉ざしました。
20代半ばには、
仕事に疲れているのではなくて、
人生に疲れておりました。
そのなかで、
『会社員でいなさい!派遣は簡単に切られるからやめない!社会保険はどうするんだ?』
という、経済力のみを主眼にしたお説教を聞いておりました。
『社会保険にちゃんと入れ!』
と言われる度に、
『生きる気力のない人に、健康保険と年金を視野に入れろ』と言っている家族のことが、ものすごくアンポイントに感じておりました。
やはり、
『パタンッ』と心を閉ざしました。
彼らとは
まったく交わっていないと感じていました。
私にとって、
精神疾患は、社会の中で隠さないといけないものでした。
素直に言えば、
家族からは説教されるし励まされるし、
会社からは白い目で見られるし、
面接にも通りませんし。
だから
いつもウソをついていました。
今思えば、
心を閉ざしてしまったのではなくて、
生きるためには、
心を閉ざさないといけかったのだと、
感じます。
ホントに生きるのがイヤでした。
通勤途中の渋谷の歩道橋を渡りながら、
『この橋、崩れてくれないかな』って思っていました。
(渋谷の歩道橋って、けっこう揺れますよね!)
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そこで、私はずーっと本を読んでいたのです。
本とだけは、心が通じ合ったのです。
1番お世話になったのが、
太宰治の『人間失格』でボロボロになるまでずーっと読んでいました。
(同じ本を暗記するくらい、ずーっと読んでいました)
『暗っ!私と同じ匂いがする!』
『この人、私よりどーしよーもない!』
『うわー、しんどっ。でもイイ人だな』
太宰は決して私を励まさなかったのです。
むしろ、あまりにもクソなので、
『まぁ、そんなに落ち込むなよ』
って励ましてしまいます。
そうやって
太宰にちょっぴりマウントを取らせてもらいながら、
私は底辺なりの自己肯定感を維持していた気がします。
あの時にこの本があったから、
私は生き延びた気がします。
そして、アウェイだと切り離した実家とも、
今ではわりと仲良しです。
仲良しというか……、
『案外、イイ人だな』と、
感じることが増えました。
やや上からですが、
感謝もしています、笑
そうなれたのは、
あの時に読みつづけた太宰のおかげで。
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太宰以外にも、
ホントに暗い本を読み漁っておりました。
ここには書けない暗いワードで蔵書検索しては、
暗い本を読みあさりました。
『私より暗い人、どーこだっ?!』
って感じでした。
『私よりどーしようもない人、どーこだっ?!』
って感じでもありました。
いわゆる、クソ検索です。
気が付けば私の中で、
『クソ=イイ人』という価値観が根付いておりました。
そんな人生でしたので、
私は自分が文章を書きながら思っていることがあります。
『今死にたい人が、もう1日生きようって思える本を』
それがいつも頭の片隅にあります。
20年前とはちがって、
今はスマホがあって、youtubeがあって、SNSがあって、人とつながるツールはたくさんあります。
私の時は本しか浮かばなかったけど、
今は手段も増えたから、
孤独を癒せる方法はいくらでもあって。
だから、
そんなに本は必要ないかも知れないけど、
それでも、本ってすごいのですよ!笑
ものすごく計算して書かれてるんですよ!笑
『読み手を傷付けないように』のカタマリだったりするんですよ!
『これを読んで生きてほしい』
って伝えるために、10万字書くんですよ。
(短編だとしても数万字は書いていますっ)
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私はそんなふうに思って本を書いています。
そして最近、本を書きました。
『一粒万倍』さんという芸人さんコンビが本を出すので関わらせて頂きました。
1冊は共著で実際に書きまして、
1冊は『構成と励まし』のお手伝いをしました。
【本はこちらから読めます!】
①『炎上させない男の平凡な話』
~圭ちゃん著~
*こちらは構成のお手伝いをさせていただいた
、著者の中村圭之介さん自身の自伝です。
芸人として決して平凡ではない人生を送りつつも、人間として平凡な感情を忘れない男の生き方にぐっときます。
思わず好きになりかけます。
②『銀歯の恋 ~4回結婚した男と恋について話をしよう~』
~秋ちゃん&私の共著~
*こちらは共著で書かせていただいた、伊藤秋さんの4回結婚した人生をモチーフにした恋愛小説です。ステキな恋をして、人生を豊かに生きてほしいという私たち2人の思いが詰まっています。