我儘な希望幼い顔で笑う(裏カ)
16/15 日曜日。
東京テレポート駅に10時に降り、初めてお台場の台地に立つユニコーンガンダムの良いケツを拝んでその足で科学未来館に行ってきました。
特別展「きみとロボット」
フォロワーに誘われてリア友と才女をつれて推参。
やっぱりロボット大好きオタクなので期待して入るじゃないですか。
今回の特別展のテーマは「ロボットと人間の境目」って感じ。
どっからがロボットでどっからが人間か、みたいな展示が続く。
まず飛び込んでくるのは紀元前から続く「ロボット史 年表」と日本で開発されてきたロボット達。
ASIMOやAIBO、果てにはpepperくんまでがケースの中から壁いっぱいに貼られた年表を見るぼくらの背中を見守る。
石ノ森章太郎が世界で「サイボーグ」という言葉が生まれて数年で「サイボーグ009」を発表してたり、遠隔操作の鉄人28号から乗り込み型巨大人型ロボットがアニメ放送されるまで10年ほど時間があったりと創作、SF上のロボットの年表もおさえてありとってもオタクに優しい作り。ぐっと胸が引き寄せられる。
次にやってくるのは人間を補助する外骨格系の展示。ロボティクスを活かした義手、義足から、パワーアシストをしてくれるエグゾスケルトン系の補助具、パワードスーツのような巨大なもの、人が乗れるドローンなどが展示されている。
気になったのは、しっぽ。人間に尻尾をはやしたらどうなるのか。という設計思想で生み出されたロボティクスしっぽ。こけそうな時バランスを取ったり、3本目の足として立っている時の消耗を抑えたり、フリーザのように戦闘民族の首を絞めるのに使ったりするのだろう。
人間の作業を助ける流れで巨大作業用ロボットの操作体験ができたのでやった。クレーンの先に4mサイズの上半身が生えたロボットの視覚をVRヘッドセットで疑似体験するもの。実際に作業員がヘッドセットから操作してロボットに工事してもらうみたいなやつ。4m、しかもクレーンの下半身で高さがあるのでロボット視点でみると結構怖い。
面白かったのはロボの視点から手元のロボットの手がみえるとつい自分の手をわきわきして操作しようとしちゃうところ。5人でいって全員がVR越しに手をわきわきしてたので多分ほとんどみんなそうなるんだろうな….。これはちょっと面白い体験だった。わきわき。
次に出てくるのが、可愛いロボット達。説明によると「弱いロボット」らしい。
新世代AIBOみたいな可愛い愛玩ロボット達と実際触れ会えるコーナー。
可愛かったのは尻尾だけがはえたねこちゃんみを感じるクッション。撫でてあげるとゴロゴロと喉を鳴らすような振動を出しつつしっぽをふりふりする。かわいい.....ねこちゃんの最小要素の抽出って感じでめっちゃかわいい....。毛玉.....。
才女は「らぼっと」チャンが可愛すぎて抱えて動けなくなる始末。らぼっとちゃん、あったかいんですよね。バッテリーのあったかさ....なのかもしれないけどまるで赤ん坊のような体温を感じるし、モニターになってる目がくりくりとして可愛いのでなんか愛嬌を感じるんですよ。
ここのコーナーはまさにそうで「ロボットに心があるかどうかはさておいて、触れ合う人間が心を動かされているのだったらそれは逆説的にロボットに心があるのでは?」みたいな研究のコーナー。
先ほど話した「弱いロボット」というのは機能を減らし、弱くすることで人間の庇護欲を感じさせることで感情を感じさせるというもの。
機会に宿し心と魂のあり方の一つの答えでもあるので唸ってしまう。なるほど。可愛いだけじゃないが、可愛いというのは結構大事なんだなと。
最後の展示は人間の生死を司るロボットたち。人工心臓や人工肺。ツレてきた友人が医療従事者のためにどういう機能と仕組みなのか解説してもらえるのがありがたい。話は変わるが常設展の方で見たニュートリノと放射線の方でも友人がそちら専攻の医療従事者のためにわかりやすい解説をいただいた。この手の展示はわかってる人間を連れてくると解釈が広がるので大変助かる。
生死を司るというジャンルで人口臓器と並んでいたのは「死者の復活」。夏目漱石やレオナルドダヴィンチのアンドロイド風ロボットが並んでおり、AI手塚治虫による漫画「ぱいどん」やAI美空ひばりの歌唱が展示場に流れている。このコーナーの最後には「D.E.A.D」(digital employment after death=死後デジタル労働)の判定機械が置いてある。要は自分の死後データ化された自分が未来永劫働くことを良しとするかどうか。というもの。死んだ後も働きたくない! と思うか、自分は死んだしデータは自分じゃないから別にいいかな。みたいな意見までいろんな意見がある。それをYES,NOでアンケートに答えることができる。ぼくが見た時YES表は44%。過去統計では35%ほどしかYESがなかったらしいがどちらにしろ過半数は死後データになっても働きたくないみたいだ。(会場の判定が44%あったのはこの展示にくる人間はこういった問題に肯定的な人間が多いからではないか、という友人の考察)
ロボットを見つめ直し、生物としての倫理や心の問題を鏡写のように人間自身のことを考えられるいい展示でした。
ここからはロボット、ここからは人間。ロボットに感じる感情は、人間のものなのか。
8/31までやっているそうなので元気があったらいかがでしょうか。カップル連れが多かったので気になるあのコと行くのもいいんじゃないでしょうか。可愛いロボットだっこして愛を感じませんか。
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