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ありがとう!Y-1グランプリ、そしてlivedoorデイリー4コマ

私がY-1グランプリおよびデイリー4コマに参加した理由は以下のリンクのとおりです。

この作品が受賞してから私の人生が変わりました。5、6、10月に月間賞を頂き、雑誌にも「交流戦」として掲載、最終的には年4回月間賞を獲得し、審査員特別賞を受賞(3位)。livedoor側へ連載させていただきました。それがこの一連の50本、「未来主婦トモコさん(未来家電の使い方)」だったのです。トークイベントなどにも参加させていただき、本当に良い経験をさせて戴きました。

ただ、未だに申し訳なかったなと思うのが、2008年当時、私はケーブルテレビ局の正職員となり、昼撮影・夜編集といった生活サイクルで、徐々に4コマ漫画へ割けるエネルギーが減っていきました。

そして1年後には「これ以上続けると体を壊す」と判断して、担当の方と相談の上泣く泣く連載を終了させていただいたのです。

期待をいただいたlivedoorおよび読者の方々には本当に申し訳なかったと思っています。それに、せっかく頑張って漫画家になれたのに、筆を置かざるをえなかった自分にも。もっとやり方があっただろう!当時の俺...と思いますが、不器用な性格で、何事にも手を抜けなかった。あのまま続けていれば本当に倒れていたと思います。

その後もY-1グランプリは第2回〜第5回と熱い戦いが続き、livedoorデイリー4コマも2ndや時事ネタなど野心的なコーナーが出現していくのを見ていました。

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しかし時代が進み、徐々に各コーナーが終了していき。

ついに2012年にはデイリー4コマ自体が終わり、その歴史に幕を閉じたのです。

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時は流れスマホが普及。漫画といえばkindleや各種漫画サイト、スマホに合わせた縦読み漫画なども出てきました。動画はYouTubeやAbemaTVなどをスマホやテレビで観るようになりました。

人気コンテンツの発掘は、先日の某ワニのように、TwitterなどのSNSが果たす事も増えてきました。

そう考えると、当時のY-1グランプリlivedoor側の読者投票制は、時代を先取りしていたシステムだったのかもしれません。今でいうTwitterのリツイート数やYoutubeの再生回数など、人気度がすぐに数値で可視化される点で同じだからです。

また、livedoorデイリー4コマの「一コマずつクリックして見せる4コマ」静止画でありながら動画的表現も使える(映像的には「同ポジで画が変わる」)ものとして唯一無二の代物で、これに変わる物は現在でも私の知る限りありません(あるのかもしれないけど...)。中でも同期の上福先生やころねぱん先生はその特性を最大限に活かして独特のリズム感のある漫画を描かれていたと思います。

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話をY-1グランプリに戻すと、このコンテストから羽ばたき、現在も活躍されているクリエイターさんもいらっしゃいます。もしかすると、現在のネットコンテンツの元をたどっていけば、Y-1グランプリやデイリー4コマに行き着くものもあるのではないでしょうか。

最後に私ごとですが、当時務めていた会社を退職して、路頭に迷っていた中投稿した漫画をたまたま拾っていただき、暖かく出迎えて下さった当時のlivedoorおよび竹書房スタッフの皆様方、イベント等でお世話になった作家の皆様、時を同じくして戦った同期の方々、そして読んで下さった読者の皆様には、本当に感謝の気持ちしかありません。

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ありがとう、Y-1グランプリ、ありがとう、livedoorデイリー4コマ。

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かえるやん
この漫画ええやん、と思われた方はミドリのボタンで私をサポートできてしまいます。すごい時代です。