100メートルの1センチ
母と3時のティータイム。
おやつを食べながら取り留めのないことを話していると
いつものように、私の結婚の話になる。
「あとはあんただけ。さっさと行きなさい。
誰か相手はいないの?」
おりませぬ。
できる予定もありませぬ。
「あのねえ!!好きなんてのは最初の1センチだけ。
100メートルのうちの1センチ!
残り99メートル99センチもあるんだからね!?」
何か反論したかったけど、すご過ぎて
ぐうの音も出なかった。