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資格試験合否発表待ちの人、裁判傍聴へ行く

色々書く内容が迷走している気がするけど、命を削ってそこまでしたっけ?資格試験を受けた後に、合否発表まで時間があるから、色々やったことを記録するために始めたnoteです。

ところで、noteって、ビューの数といいねの数が比例しない。
あと、読書とか、特定のトピックはすごくいいねが付きやすい。
興味深い。
ともかく、いいね、ありがとうございます。
いいねをくださった方は可能な限りどういう記事書いてらっしゃるのか見に行って面白そうなら読んでます。たまにドはまりして時間溶かしたりしてる。が、奥手なものでこちらからは中々いいねしてません。悪しからず。

今回は裁判傍聴に行ったお話。
一般人でも裁判が傍聴できる、ということでずっと行ってみたいと思っていた。本当は平日時間が取れる大学生のうちに1回見に行っておきたかったけど、腰が重いので行かずに、結局平日は働く社会人になってしまっていた。
でも、今は資格試験のために仕事辞めて、平日は自由の身で、そんな中近所の地区センターに行ったら裁判傍聴しませんか、という企画があったので参加することにした。

他に平日暇なうちにやっといた方が良いことあるかなぁ…

あと、試験勉強で一応法律があって、その講師が見に行くといいよ、と言っていたのも何となく効いていたと思う。

この裁判傍聴企画は2回に渡って行われた。


1回目。
地方裁判所集合で、裁判所の職員さんに概要の説明をしてもらう。
三権分立のお話から始まってしょうもないクイズをして、
じゃあ、各自気になるところに行ってみよう。初回の刑事事件がお勧め。各自で切り上げて好きな時に帰っていいよ、という緩い感じだった。
お勧めに従って初回っぽいお部屋へ。

1件目
出入国違反?の人。初回だったと思って部屋に入ったけど、判決だった。
執行猶予付きだけど、強制送還されるからね、もう1回日本に来て犯罪を犯さなければ執行されないって感じの判決だった。
せっかく?判決だしてもすぐに日本出てしまうのか…。
何語か分からないけど、同時通訳が行われており、そういう専門職はすごいと思った。

2件目
詐欺事件。詐欺と言いつつ被害額は1,000円。でも前科有の人。
これは初回だった。罪を犯すと、本籍や生年月日住所を法廷でさらされるので被告にはなりたくないな。
アルコール中毒で、詐欺で得たお金はチューハイを買ったのだそう。
どういう時にお酒我慢できなくなるの?
という弁護側の質問に対して、
お酒の広告を見た時に思い出してしまって飲みたくなる
と答えていて、お酒の広告がアルコール中毒者に対してよくない、という話はこういうことか、とリアルに知れた。
弁護側の更生は可能です、という主張に対する検察側が、どうせまた再犯するんでしょという感じで眉間にしわを寄せている表情が印象的だった。
同じ事実に対しても、検察側と弁護側でこうも解釈を変えて刑の重さを主張するのか、と興味深かった。
なんというか、これは身勝手な感想だけど、あんなに大変な司法試験に合格して、裁判官は日々このような人たちを見るのはさらに大変だなあと感じた。
あと、次の日程調整がその場でなされていて、驚いたが、そりゃあそれが一番合理的だよな。
日程調整は後日メールとかじゃなくて、その場で。今後の人生にも生かしていこう。

3件目
部屋を変えて大きめのところへ。裁判員裁判。入口には警備員がいて手荷物持ち込み不可。法廷と傍聴席の間にアクリル板が張ってあり、例えは悪いが動物園みたいだった。
暴行などの事件で、入った時には被害者が証言していた。証言台には衝立が立てられていてこちらからは誰がしゃべっているのかは見えない。そして、傍聴している人が前の部屋よりも多く、また、しっかりノートをとっている人も見られた。傍聴慣れしている人?関係者?勉強している人?
警察っぽい人もいたなあ。
被害者の証言は
どのように暴行を受けたかとか、けがはどうだったか、等。
それに対して被告弁護士が質問していたのが
この距離でこぶしは見えたのか、顔は見えたのか、抵抗はしたのか、その時どう思ったのか、けがについては調書に載ってない物もあるけどどういうこと?
など、確かに確認しなければならないことなんだろうけど、そんなこと一刻も早く忘れたいだろうにかわいそう思うのと同時に、細かいこと覚えられないだろうに、警察?での聴き取りから始まって何度も何度も聞かれて大変だと思った。
そしてお昼挟んで被告人質問だったみたいだけど、そのあたりで私もお腹がすいてきたので裁判所から撤退した。午後は抽選レベルの裁判もあったのだけど、帰宅した。試験に関わりがあるのは主に民事の方だったかもしれない、と帰ってから気が付いた。


傍聴して感じたのは当事者になりたくないな。というところ。
被告人になったら手錠などはめられて登場せねばならないし、住所本籍生年月日を晒される。何を考えて犯罪をしたかについても聞かれるし、知り合いなどに証言をお願いするのも大変そう。
被害者になったらなったで、たくさん事件について質問されて、思い出したくないことを何度も何度も聞かれるのも辛いだろう。
そして、裁判自体も、ものによっては結構時間がかかるので当事者であっても居眠りしてしまいそう。

裁判傍聴は、何もわからなくても、そこそこ興味深く聞くことはできたけど、多分弁護士とか専門家の方の解説有の方がもっと分かり良いのではないかなと思った。


2回目
保護司の方の講演会。
保護司?

保護司は、犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支える民間のボランティアです。保護司法に基づき、法務大臣から委嘱された非常勤の国家公務員とされていますが、給与は支給されません。保護司は、民間人としての柔軟性と地域の実情に通じているという特性をいかし、保護観察官と協働して保護観察に当たるほか、犯罪や非行をした人が刑事施設や少年院から社会復帰を果たしたとき、スムーズに社会生活を営めるよう、釈放後の住居や就業先などの帰住環境の調整や相談を行っています。このような保護司は、全国に約4万7,000人います。

法務省HP
https://www.moj.go.jp/hogo1/kouseihogoshinkou/hogo_hogo04-02.html
2024/10/25閲覧

そういえば、少し前に保護司の方が殺されてしまった事件があったよね、という知識のみはあった。
ただ、お話を聞くに、そんな事件は今までなかったし、自分も危ない目には合ったことはない、とおっしゃっていたので、イメージ先行だったみたい。もしかしたら、コンビニのアルバイトの方が強盗によって殺されたりケガさせられたりする確率や人数の方が多いんじゃないかな。

そして、民間ならではの柔軟性を活かし、ってなんか都合のいいこと言ってるけど、こんな大事な仕事を無償でボランティアでやらせているって、国は中々厚かましいなって思った。もしかしたら深い事情があるのかもしれないけど。

再犯を防止するため、これ以上犯罪による被害者を増やさないためというシステムの存在意義について今まで深く考えたことはなかったけど、知ることができた。犯罪者にも人権はあるし、できれば今後は罪を犯さず普通に社会生活を送ってもらった方が、社会のコスト的にも良いのだろう。
保護司の方のお話では、犯罪者の社会復帰に支援があるなんて…と被害者は嫌な気持ちになることもあるとのことも説明された。
それも分かる。
例えば自分の大切な人が傷つけられたりして、そんな人が出所したり仮釈放されたりしたときに、社会復帰のために手厚いサポートを、なんて言ってたらそりゃあ、嫌な気持ちになる。
一生刑務所かどこかで苦しい生活を送ってろ、なんなら殺してやるって言いたくなるだろうな…。

今まで見向きもしてこなかったけど難しい問題があるということを知れて良い機会だった。また、こういうことを無償でやっている方がいて頭が上がらないな、と思った。


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