白鳥、芦花に入る
「白鳥、芦花に入る」とは下村湖人の「次郎物語」第3部に出てくる言葉。白い芦原に白鳥が舞い込んでも姿が紛れて見えないが翼を動かすとその羽風で芦原がそよぎ出す。小さな動きでもそれが周りに波及すればやがて大きな事柄をも成す…的な意味で、ナントカ(忘れた)って先生を慕った生徒たちの会「白鳥会」の名の由来。バタフライエフェクトもこの意味だよな。ち、小洒落た言い方しくさって。
5月9日の22時にNHKでやってた映像の世紀バタフライエフェクト「ヴェルベットの軌跡 革命家とロックシンガー」を観た。ヴェルベットアンダーグラウンドとビロード革命にそんな関係があるとは知らなかった。番組内容を端折って言うと当時、劇作家であった(後のビロード革命で大統領になる)ハヴェルが公演のために訪れた米国NYで自由主義社会に触れレコードなどを買い漁りチェコスロバキア(当時)に持ち帰った。その中にヴェルベットアンダーグラウンドのWhite Light/White Heat があった。これに触発されたバンドが出現したり自由主義的な方向へ、それが民主化運動の様相となり「プラハの春」となる。
ソ連主導のワルシャワ条約機構軍の介入(チェコ事件)で民主化運動は頓挫。実際の民主化を果たすのは20年後、
ビロード革命まで待たねばならなかったが、最初のバタフライの羽ばたきはヴェルベットアンダーグラウンドとハヴェルが買ったレコードであった…と。
ソ連はもうないのに今また同じような(いや、もっと酷いことが)🇺🇦で起きてる。これを許すとチェコの例で言えば20年は言論統制される暗黒時代が続くことになる。もう一つの別の隣の大国も自分流の解釈(≒嘘)を公然と放ち言論統制も行う。日本も大日本帝国時代の末期は似たようなもんだったかもしれない。世界は繰り返すのか、まるで変わらないのか。
🇷🇺が🇺🇦に侵略して2ヶ月、わかったことは大きく2つ。1つは🇷🇺の軍事力は強大と思ってたらけっこうポンコツらしいこと。もう1つ、🇷🇺経済は脆弱だと思ってたら西側諸国の経済の方が脆弱で資源国を締め出すのはかなりの痛みが伴うこと。とにかく、資源国を締め上げるのは自らも締め上げられる。それでも他に選べる手立てがないのなら耐えるしかないのだろう。🇺🇦の人々の自由が失われないように。
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