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寝子の思い出

冬休み、朝ごはんを食べ8時過ぎに二階に上がりふたたび布団に入る。しばらくするとトトト…って何かが階段を駆け上る音。頃合いで障子を少し開けるとするりと親猫(=通称。この頃いた猫ズの親だった三毛猫)が。おいらが入ってる布団の上にポンと上がり顔に寄せてくる。布団の縁を少し持ち上げるとスッと中に。この親猫の末娘の三毛はあまりこういうことをしない。もう一匹いる赤茶は布団に入るのが好きじゃなく首と顔の上に乗って人肌を楽しむ。この親猫はおいらの股の間に入って寝るのが好きでこれは冬休み中の習慣になってる。

昼、母の「ごはーん」の声で一人で下に降りる。昼ご飯を食べた後はそのままコタツでテレビを観たりする。しばらくすると階段から「コトン、コトン、コトン」とゆっくりとした音。そして止む。静寂。障子の向こうで親猫が戸を開けてもらうのをじっと待っている(※1)。布団の中、単独で残されると暖かくないのか布団が重いのか、少しのタイムラグで起きてくる。これも習慣。

そんな中高生の頃の冬休みの思い出、思い出の音「コトン」

(※1) 親猫は開けてもらうのを、気付いてくれるのをじっと待つ。赤茶は自分で開ける。もちろん、閉めやしない。一番年下のわがまま娘のもう一匹の三毛は開けろと戸を引っ掻き毟る。おかげでこの子の通り道の戸はボロボロだった。

(扉写真はその三毛猫ズではありません。今の近所の三毛猫一族の一部)
↓こっちが当時の猫ズ。左が親猫、右が赤茶の戸を開けるチビ。真ん中のザルにインなのがわがまま娘。

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きっと幸せになりますよ(私が