「あなたの番です」の興奮をもっと
2019年、SNSが熱かったドラマといえば「あなたの番です」。
「ねとらぼGS」で、米光一成+たけだあやのコンビの考察連載を編集担当。つぎつぎと投げられては開示され、またも錯綜していく魅力的な謎、真犯人にたどりつくまでの凝りに凝った仕掛け、癖のつよいキャラクターたち……興奮しました。
連載記事のコメント欄には「米光すごい」「いやまちがってる」「バカ」「惜しい」「イクバル似てるw」などの感想がめちゃめちゃついた(転載先のyahooエンタメでも盛り上がってた)
謎が深まる1クールめの半ばくらいから、熱い考察コメントも寄せられるようになった。「菜奈ちゃーーん!」「尾野ちゃん怖っ!」などほやほやの気持ちをかかえたまま、連載記事のコメント欄はドラマ放映が終わるやいなや常連さんが集う場所になっていった。
SNSやYou Tubeでもいろんなひとが鋭い説や大喜利のような謎解きを展開されていた。こんなドラマ視聴体験ってネットがこんだけ普及したからだよなあ!
「ドラマ大学」を発想するベースとして、この「あな番」体験は大きかったと思う。連続するドラマの放映と放映のあいだで、まだ本編では現れてないことを予言してみたいし、わかるまえに解釈したいし、あえて誤読してみたいし、あのセーターの柄ってもしかしてさーみたいな小さな発見を反芻したい、同じ想いのひととそれを共有するのも、意見交換からひとりでは得られなかっただろうドラマの魅力に気づくのもいい。
「ドラマ大学」はたとえばそんなふうにも機能したい
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