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希望を見せないでくれよ

 それは私が愛されるかもしれないとかいうくだらない希望だった。

 とにかく今は酒を飲んで、世界と自分の境界線が曖昧になっているから、全てどうでも良くなっている。いや、嘘。どうにもならないから、とりあえず記録している。もう元気でもなんでもないのだ、きっと。ただの無に近い状態。うーん、それも嘘か。無ではない、でも無である。しかしシラフになると本当に落ち込んでいるのだ。多分落ち込んでいるというのは自分自身に対してで、本当に私が悪いのだ。私が悪いのだ。本当に何回繰り返すの?と思うくらい人に勝手に期待して、人に勝手に失望している。わたしはお前からの信頼は得ているかもしれないが、別に私はお前に対してなにも、本当になんにも信用していない。わかる?本当にそうなんだ、だって君は結局わたしが本当に救われたい時に、本当に殺して欲しい時に、なんにもしてくれないじゃないか、消えてしまうじゃないか。途絶える連絡と途絶える感情だ。ゴミ。わたしが。君に縋ってしまった私が全て間違いだった。全ての元凶なんだ。最初から全てが間違っていた。結局期待するだけして勝手に捨てられた気分になっているわけだ、本当に死にたいよ、誰かわたしを殺してくれよ、もうこの世界で生きていくのは限界だ、あまりにも天井が見えてしまっている。いつもいつもこういう感情を抱きたくないから、できるだけ避けて避けて合間を縫うように細々とほどほどに生活をしているはずなのに、また今日も何処かで何かを間違えたらしい。おかしいだろ。本気で殺してくれ。わたしに“可能性”とかいうものはない。ありえないのだ。もう誰とも共存などできやしない。本当に嫌だ嫌だ嫌だと思いながら、本当は誰かと生きて幸せになりたいだけなのだと心底思いながら、それでも結末、わたしは一人で生きていく覚悟を決めないといけないのだ。もうこのまま生を終わらせずに全うしようとするのであれば、わたしは息を吸うごとに一人であることを刻み込まなければいけないのだ。そんな苦しみ、背負いたくないよ。だってもう嫌なんだ。なのに世界はわたしにそれを強いてくるじゃないか。悪いのはわたし?世界?どっちなんだよ。そんなんだったらはやく殺してくれよ、楽になりたい。本当に楽になりたいんだ。解放してくれよ。私自身の気持ち悪さから。はやく強くなりたい。もうこんなことから全て解放されて、解脱して、私は全てから、全てより、強くなりたい。もう幾度となく繰り返すことに対して疲れてしまった。疲れたから、強くなりたい。足りないよ、今のままじゃ。私の強さはまだ一人で生きていけるほどのものじゃない。あまりにも半人前すぎる。

 もうお前以外の全てが調子いい。私がポテトサラダにスマホを落として突っ込む以外。全て叫んで力で解決したい。本気。

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