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NSAIDsではない

雨に濡れるのが心地良くて、ベランダから離れられないでいる。遠くに見える雲が、いつもよりはやく動いていて、白とグレーが重なって、絵画みたいだ。切れかけの電球が、チカチカしていて擬似雷。集う虫たちもびっくりするだろうな、きっと。

どうしようもないけど、毎日本当に死が加速していて、それを止める手段は精神のみで、ギリギリで繋ぎ止められている現世、それでもそれでもそれでも“今だけは”を繰り返して積み重ねて、守れるようになりたいよ、“ずっと”になりたいよ。証、なんにもないけどそれでも証明したいよ、大丈夫になりたい、本当に。なるよ、生きていていいと思えるようになりたいよ、なるよ、なにも殺さなくていいように、なにも無くさないように、全部大事にしていきたいよ。

冷たい床にキスをする。見上げた天井は保安灯。

2023年の自分のツイートを見ていた。壊れたらまた直せばいいと言っていた。本当にその通りだ。壊れたら壊れた時に考えようよ、私まだちゃんと壊れられていないよ、ずっとネジは落ち続けているけど、止まってはないよ、だからまだ大丈夫だ。

揺れる肢体を、なにで保てばいいのだろう。

思い出せたら簡単なのだ。全部。ちゃんと数えるんだ。思い出すんだ。防衛機制で記憶を飛ばすんじゃない。全部残して、お願いだから。私を残して。私より、私へ。

壊れかけの汚れた愛とか誰も大事にしてくれないから、ちゃんと綺麗にしておかなきゃ、誰も傷付かない愛を、歪なものなんてみんな逃げちゃう、バレないうちに余分なものを退けて濾過して削っておかないと、お願いだよ、ちゃんとするから、全部、だからみんな離れないで、いなくならないでよ

なんにもないのに悲しくなる、ことは年をとっても断続的にやってくる。死神がくるみたいな感覚だ、本当に一歩間違えたら何処かに連れていかれそうになる。でも私がいけるところなんて何処にもないよ。死神さんもかわいそうだね。迎えにきてくれたの?ありがとう、でも私、何処にもいけないままなんだ。ごめんね。そんな疲れた顔をしないでよ、お願いだから。それがあなたの仕事なのに、私、役に立ってあげられなくてごめんね。邪魔しちゃったね。じゃあ、またね。

疲れた、ようやくだ、ようやく落ち着いた気がする、涙が止まった、よかった、こうして多分また拡張していく、されていく、無理矢理にでも広げないとある日突然全てを終わらせたくなるから。己の暴力性と加害性と希死念慮との戦いなのだ、これは。あー、お腹すいた!

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