【予想】黒船賞
2022/3/16(水)黒船賞[指定交流] GⅢ 高知競馬場 1400m 晴 良
※この記事はレース終了後に無料公開に変更します
高知競馬場に行ったことはないが、高知競馬場はいつもどろんこの馬場で競馬が行われているイメージがある。実際ここ10年の黒船賞を振り返っても馬場状態が稍重より良いコンディションで開催されたことがない。また、金沢や佐賀同様に内の砂が深いようで基本的には内ラチから少し離れて走る。
そういったことから、普段の高知は圧倒的に外枠優位のイメージがある。
まさに昨年のテイエムサウスダンの好位追走からの外差しは、高知スタンダードの勝ち方と言える。
しかし、重・不良では圧倒的外枠優位の高知でも、馬場が乾いてる状態では「内が使える」ようになる。
と言っても、基本的には内ラチ沿いは避けて走るのだが、最終直線に入る前に内からショートカットして直線に余力を残して差し切ることができる馬が増えてくるのだ。
今年の黒船賞は、ピンシャンが出走を取り消したことで馬券内に絡んできそうなのは、中央から参戦の4頭に加えて園田のイグナイターあたりだろう。
前日のオッズでは8枠の11ヘリオスが1倍台の人気。続いて2倍台前半で6ラプタスが続く。
展開のカギを握るのもこの2頭になるだろう。
普段の高知では、スピードで独走するパターンの「逃げ」はあれど、足りない馬がまんまと「逃げ切る」というパターンは滅多に見られない。基本的には追走してきた余力のある馬に最終直線に入る前に並ばれて力尽きてしまうのがお決まりのパターンだ。
ヘリオスは、外から内の馬をマイペースに追走できる最良枠に入ったと言える。初ダートの4トーラスジェミニは砂をかぶ裏たくないだろうし、前にいきたいだろうが、ダートの地方交流とはいえ、スピード自慢が揃った1400m戦で先頭を取り切ることができたとしても厳しいのではないか。
不気味なのは、今回の中央勢の中で唯一中団からでも競馬ができる5サクセスエナジーだ。外でやり合う6ラプタスと11ヘリオスを尻目に内から一発を狙う。鞍上も今冬は高知で過ごした吉原寛人Jというのも心強いだろう。斤量58はメンバー中最重量だが、前がやり合えばやり合うほどチャンスはあるのではないか。
最後に園田のイグナイターにも触れておきたい。前々走の兵庫ゴールドトロフィーでは、1着テイエムサウスダンから0.4秒差、2着ラプタスから0.2秒差と迫っているだけに、ここでも力は劣らないだろう。
しかし、前々走はテイエムサウスダンが負担重量58kg、ラプタスが59kgを背負い、イグナイターは52kgで逃げ粘るという展開だった。普通に考えれば今回は少し差が開いてしまうのではないと予想するのは容易だが、単なる逃げ馬ではないので秘策があれば一発あるのでないか。
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