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転職して2ヶ月で感じたこと

2022年5月
約3年勤めた会社を退職した。
人生で初めて退職を決意するのは自分にとって大きな勇気が必要だった。
このままではいけないとは感じつつ、行動ができていなかった。
そう、会社で人員整理があるまでは。

初めて間近で見る現場は凄惨なものだった。
よく早期退職の募集などテレビでは報道するけれども、
中小企業のリアルの退職勧奨の現場なんて
報道は見たことがなかった。
役員数人に囲まれながら会議室から出てくる上司
会議室に入る前より明らかに10歳以上年老いて見えた。
表情からはすっかり生気が吸い取られており、
長年勤めてきた自分をあっさりと裏切る会社に対する怨恨か、
他社でも通用するようなスキルを磨いてこなかった自分に対する悔恨か
どちらとも取れる表情は未だに忘れることができない。

「次は自分の番だ」
そう確信した瞬間だった。
気がついたら転職エージェントに相談し、
次のキャリアパスについて考え始めていた。

初めての転職はこんなネガティブな出だしだったが
大方の転職なんてそんなものだろう
面接での伝え方と、次どうするかの方がはるかに重要だから。

2,30社程受けて、結果5社の内定をもらえた。
中途採用は採用フェーズが会社ごとで異なるため
複数の内々定を保持したままどちらかに決めるというは中々難しい
内々定を貰うたびに、転職をしたいと考えたきっかけを
見つめ直す時間が続いた。

結果的にIT系スタートアップ会社の経理財務として働くことを決めた。
前職での経験を生かしやすいのと、業界の将来性を感じ取ったからだ。
入社の承諾を出し、現職に退職の意思を伝えたのだが
上司がすんなりと受け入れてくれなかった。
法律的には2週間前までには言えば大丈夫だが、
次言うことがあれば余裕を持って2.3ヶ月前に言えればベストだと感じた。

転職して2ヶ月が経過。
最初は完全在宅や使用するツールがいろいろ変わったり
環境の変化に対応するので精一杯だった。

今では月次決算の主担当をしながら
労務や社内規定の整備など幅広い業務を
任せてもらっている。

今は1日でも早く成果を出し、会社からもっと信頼されるにはどうすればいいかと考えて仕事をしている。

また入社退職を前職でも担当していたが、
前職はほとんど退職の仕事がメインだった。
今では組織が拡大している段階にあることもあり、
入社の仕事がメインである。
新しい人がどんどん入ってくるのはとても刺激になる。

人によって考え方は多様だしエンジニアや営業の方と話をすると
いつも自分とは違って観点に驚かされる。

トップ画にある写真は地元の海である。
転職する前は前職が自分にとっての「世界」其のものだった。
他の環境で働いている自分を想像することなんて全然できなかった。

でもそんなことは全然なくて、「世界」は自分で作り出しているだけなんだと転職したことで実感した。

これからも、何か塞ぎ込んでしまうことがあった時
この写真を見て原点に帰りたいと思う。

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