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言語活動の大切さ

言語活動とは、「話す」「聞く」「書く」「読む」などの言語による活動のことで、「思考力」「判断力」「表現力」を育むためにその充実が叫ばれてきました。この活動は国語科だけでなく、全ての教科において充実させていくことが大切だとされています。

実際に先日数学の授業の中で言語活動がいかに重要かを実感した場面がありましたので紹介します。

生徒が平均値を求める問題を解き終わったときの会話です。

先生:「平均値をどのように求めるかもう一度説明してもらえる?」
生徒:「えーっと…これを全部足して8で割る」

確かにこの問題に限って言えばこの回答でも問題ありません。しかし、同じ種類の問題で数字が異なる場合、このような説明では通用しません。

先生:「他の問題の場合でも使えるように説明してもらえる?」
生徒:「..........」
先生:「『平均値=データの合計÷データの個数』で求められるよね」

このように先生が言い換えたことで生徒は「なるほど」と理解した様子でした。そしてこれで終わりではなく、同じように平均値を求める問題の時は生徒に繰り返し自分の言葉で説明させました。

このように数学という一見言語活動とはほど遠いと思われる教科においても、解き方を言語化させるという「言語活動」を通して生徒に理解を深めさせることができ、改めて全ての教科において言語活動が重要であることを感じました。


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