スキーから学んだ人生において大切な3つのこと
年明け早々、スキーに行きました。
と書くと毎シーズン行っているような人に思われるかもしれませんが、前回スキーをしたのはえーっと確か小学校4年生?5年生?ってなレベルです。
ひょんなことから軽い気持ちでスキーに行くことになったわけですが、2日目にはもう全身筋肉痛でまともに歩くことができませんでした。はっきり言って滑っている最中も、滑り終わった後もずっと「なぜ人間はスキーをするのか」という疑問が頭から離れませんでした。
それから3週間くらい経って現在に至りますが、スキーは私に人生において大切なことを教えてくれたと思うようになりました。
まず一つ目。失敗すること。
最初は全く滑れない。でも傾斜がないと滑れないのでとりあえずリフトにのってコースに出るのですが、初心者コースなどないのでかなり急な坂を下っていきます。そして、当然転ぶわけです。しかも大胆に。大人になってからこんなに人前で失態を見せる機会って滅多にないです。何度目かの派手な転倒の後に坂の上で私のことを目を丸くして凝視していた子どもの目を私は一生忘れることはないでしょう。でも、何度か転んでいるうちになんか自分の姿が滑稽で笑えてきて、派手に失敗するのが逆に気持ちよくなってきたりするわけです。うん、人生こんな感じでも悪くない。
2つ目。自力で起き上がる。
スキーで転んだときには基本的にはスキー板をつけたまま起き上がるのですが、これがなんとも難しいのです。特に急斜面では。まず背中を地面につけて足をあげて両足を揃えてからなんとか立ちます。転んで変な格好になっているのため自分のペースでゆっくり痛くない方向に足を曲げたり伸ばしたりするしかないので、この工程では誰の手を借りることもできません。結局、転んでも自分の力で立ち上がるしかない、なんかいいな。
3つ目。怖いときこそ前に出る。
斜面を滑るときにどうしてもスピードが出るので怖くなって腰が引けてしまいます。すると後ろに重心がくるので派手に転んでしまいます。これを何度繰り返したことか...一緒に滑っている人から、重心を前に持ってくるんだよとアドバイスを受けているのですが、怖くてそれができない。わかっちゃいるんだけどさ。でも、ある時奇跡的にその怖さに打ち勝って前屈みになることができました。するとどうでしょう。スピードに乗って颯爽と(美化された脳内イメージ)滑りきることができたのです。ああ、なるほど、なるほど。
ということで、新年早々軽い気持ちで行ったスキーですごく大切なことを体で教えてもらった気がしています。このタイミングでこれらのことを学べたのは何か意味があると思って毎日を生きていきたい、とすっかり筋肉痛フリーになった体で思うのです。