ヒトと動物と感染症
1.感染症に関するニュースについて
先日、動物由来の感染症が今後も増加していくのではないか、というニュース記事を目にしました。↓↓↓
動物由来の感染症、今後も増え続ける恐れ=国連報告書(BBCニュースジャパンリンク)
人為的な自然環境悪化が原因で、動物からヒトにうつる人獣共通感染症が、今後も増加する可能性があるという内容。
感染症が増える原因として、具体的にどういうものがあるのか
自分の為にも少しまとめてみようと思います。
(素人まとめなので、情報には基本的に疑ってかかってください。)
※新型コロナウイルス感染症の事を言及している訳ではなく、今回は人獣共通感染症全体についてまとめています。
2.動物と感染症の関係性
細かく見ればまだ要因はありそうですが、今回は5点に着目します。
要因① ヒトが野生動物の生息域に入り、生活をする。
人口増加や産業の発展に伴い、野生動物の生息域を開拓すると、
野生動物が元々持っていた病気が、直接または間接的にヒトに感染する事があります。(媒介は蚊やダニが多い)
また、気付かないうちに糞尿などと接触し感染する事もあります。
要因② 家畜は野生動物より、人間とウイルスを共有しやすい。
学術誌『英国王立協会紀要』によれば、
野生動物(哺乳類)より家畜は人間とウイルスを共有しやすい、
つまり、家畜と人間は感染症がうつりやすい関係のようです。
家畜にも徹底した衛生対策が必要です。
要因③ ヒトの行動範囲が広がり、それと共に媒介生物も移動してしまう。飛行機や船、列車などヒトの移動距離は長くなり、
世界中どこへでも行こうと思えば行ける時代になっています。
それに伴い、蚊やダニなど感染症を媒介しやすい生物も世界中に広まり、
感染症が世界に広まりやすくなります。
要因④ 気候変動により、感染症を持った動物が増えてしまう。
気候変動により、降雨量が多くなったり、気温が上昇することで、
蚊やダニなど感染症を媒介しやすい生物や、
宿主になりやすい野生動物の数が増えたり、生息域が広がったりします。
数が増えれば、ヒトと接触する可能性も高くなり、感染症にうつりやすくなります。
要因⑤ 野生動物の愛玩化など、距離感を間違えてしまう。
エキゾチックアニマル(Weblio辞書リンク)など、
近年珍しい動物のペット化が見受けられます。
稀に野生動物を無断でペットとして飼育していたり、
お金になるという理由で密猟して売られていたりするケースも。
可愛いからや、可哀想という理由で拾ったりするのも、
野生動物との距離感を間違えてしまっているので、やめましょう。
気になる事は専門家に相談するのがよいです。
怪我をしている野生動物をみかけたら(東京都環境局リンク)
※自治体によって対応が違う場合があるので、詳細は各自治体へ。
3.まとめ
このような話で勘違いして欲しくない点は、
病気を運んでくる動物が『悪』ではないということ。
ヒトからすれば直接的な害があるかもしれませんが、
他の動物からすれば大事な存在だったりするのです。
普段の生活で私たちは、
1.感染しないように免疫力を付ける
2.ワクチンがあるのなら摂取しておく(ペットにも摂取させる)
3.野生動物にむやみに近寄らない(接触したらよく洗う)
という点を気を付けるしかありませんが、
自然環境とどういう距離感で、どう共生していくのが良いのか、
今一度考えてみても良いかもしれません。
4.参考資料
詳しい人獣共通感染症の解説はこちら(厚生労働省リンク)
地球温暖化と感染症について(環境省リンク)
読んでいただきありがとうございます。
ご意見・ご感想お待ちしております。
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