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人生のバランス4
さて、『苦労先取り法』をもっと皆様に理解して頂くためにわかりやすく『健康管理』を例えにしてお話してみましょう。
人間の体は運動を何もしなければ関節が固くなり筋肉も細くなります。特に中高年になると「筋力低下と基礎代謝の低下」が起こってきます。
脚力は二十歳代をピークに年を取るに従い、次第に低下していきます。
身体の色々な個所の筋力が低下してくると、疲れやすくなったり長時間歩くのが辛くなってきます。
ちょっとしたことででも、体を支えることができずに怪我につながりやすくなります。
人間はじっとしていても生命を維持するためのエネルギーを消費しています。このような安静時に必用とするエネルギーを「基礎代謝」といいます。
基礎代謝は三十代半ばを過ぎると著しく低下してきます。
その理由は糖や脂肪などのエネルギー源を燃やすのは主に筋肉ですが、その筋肉が加齢によって細く痩せてくるからです。
その結果、エネルギー源が燃焼されずに残ってしまい体内に脂肪となって蓄積されてしまうのです。
俗にいう「中年太り」はこの基礎代謝の低下が原因です。「疲れにくい体」や「転びにくい体」、「太りにくい体」を維持していくためにも、筋肉トレーニングが必要となってくるのです。
筋肉トレーニングといっても、いろいろありますが、無理せずに長く続けられる自分に合ったトレーニングを見つけることが大事です。
それによって「将来寝たきりにならない体」や「好きなものをおいしく食べられる」楽しみとか、「旅行を楽しめる体」が手に入るのです。
『苦労先取り法』をこの健康管理に例えると健康な内に筋肉トレーニングを始めてそれを継続していくこととよく似ています。
「生活習慣病や寝たきりにならないようにトレーニングしなければ、後々大変なことになるかも。」という恐怖感の入り混じった消極的な気持ちでするのではなく、もっと前向きな気持ちでトレーニングに取り組んで「健康で強靭な体を手に入れる。
そして、見た目も格好いい身体づくりをして流行のファッションを楽しめる体を自分のものにする。
その為に健康な状態の時から筋肉を良い状態で維持し、無理なくその能力を高めるために頑張る。
少し苦しいが理想の健康な体を手に入れた時のことを想像し、それを力としてトレーニングを楽しんで続ける。」というのはまさに『苦労先取り法』といっても良いと思います。
それによって得た健康的な身体で人生をより充実したものにするのです。
しかし、筋肉トレーニングはあくまでも例えです。『苦労先取り法』とは本質的には世間(目に見える世界)ではなく出世間(目に見えない世界)を対象にしているものです。
次回は具体的にその方法をお話していきたいと思います。
続きは「人生のバランス5」完結編で🥳