カントリーマアムの致死量のはなし。
彼氏と終わった。
終わりって呆気ない。というか、音信不通になった。せめて、ごめんね、とか、ありがとう、とか、そういうこと、言ったりしたかった。
けど、考えてみれば、それさえもこっちの都合で、向こうからしたら、そんな言葉を交わすことさえ、嫌だったのかもしれない。
そんなこんなで、私は人生最大級に、落ち込んでいる。だって、こんなに呆気なく終わるとは、思ってもみなかった。階段を踏み外して、150段くらい、転げ落ちた気分だ。
彼のことばかり考える。それでも、少しでも他のことを考えなければ、と思って、漫画をレンタルしたけれど、彼のことを考えないように…と思うと、間髪入れず、ペース良く、読まなくてはいけなくて、1日20冊くらい読んでしまう。こんな、鬱々とした日がいつまで続くか分からないけれど、しばらくは、かなりのペースでゲオに通わなければ、ならないみたいだ。いっそこと、ゲオに転職したい。
もともと、鬱々した人間だったから、こんな人生なら、終わりにしてもいいんじゃないか…と思ったりした。けれど、苦しいことはしたくないな、と思った。
水でも、塩でも、普段、普通に口にしている物でも、過剰に摂取することで、死んでしまうことがある。
どうせ、死ぬなら、大好きな物の食べ過ぎで、死にたいなぁ、と思って、カントリーマアムの致死量を調べた。
結局、分からなかった。
多分、私じゃ考えつかないような量を、食べないと、カントリーマアムでは、死なないのだろう。
ということで、私は明日も生きて、生活と仕事に追われて、合間で、彼を思って泣き、狂ったように漫画を読むと思う。そうやっていくうちに、きっと、泣かなくなるのだと思う。
そうやって、生きていくんだな、と思った。