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話すことが好きな私が選んだスピーチトレーナーという仕事。

初めまして。
カエカでスピーチトレーナーをしている日向(ひゅうが)と申します。
苗字から宮崎出身と思われることも多いのですが、埼玉出身です。(余談です)

カエカでは常に「やってみませんか?」といろんな挑戦の機会をもらっています。声をかけられるままに、X(旧Twitter)のアカウントを作ったり、Youtubeデビューしてみたり、遂に今回はnoteを書いてみることになりました。やったことがないことをやってみるのは楽しいです。

私のアカウントはこちら

日向は、新卒メーカーから教育系スタートアップを経てカエカに入社しました。もっとさかのぼると、元受講生です。(詳しくはカエラジで)

今日は私が考える「スピーチトレーナー」という仕事について書いてみます。スピーチトレーナーってどんな仕事?自分にできるのか?という方ほど読んで欲しいです! 


そもそもスピーチトレーナーって?

スピーチトレーナーは、受講生の話し方を磨き、自信を持って伝えられるように導く仕事です。具体的には、発声や抑揚の付け方といった表現の工夫から、スピーチの構成や言葉の選び方など内容の組み立て方法まで幅広くサポートしています。

受講生一人ひとりの課題や目標に寄り添い、説得力や共感力を高めるための実践的な指導を行うのが役割です。

ただ一言でスピーチトレーナーといっても、完全にマンツーマンで実施するトレーニングがあったり、グループトレーニングで大勢の人の前で講義をしたりなど、人数や対象によって内容は異なります。私が今やっている仕事はこんな感じです。

・対個人
 ・完全個別パーソナルトレーニング(kaeka pro)
 ・一部パーソナルトレーニング(kaeka)
  
・対複数
   ・グループトレーニング(kaeka)
   ・法人研修、講演会
 ・継続学習コミュニティ(企画、運営)
  
・その他
  ・メディア出演

1日の中で、対個人が比重が高い時もあれば、対多数だけの日もあります。トレーニングと並行して社内の打ち合わせなどもしています。

講演会での登壇もあります

スピーチトレーナーの醍醐味

「それいいね」を作っていくのが仕事

スピーチトレーナーというと先生のイメージを持たれがちですが、私は「こうした方がいい」と自分の考えを押し付けることはありません。
できるだけ、選択肢を作って、一緒に作るようにしています。

例えば、kaekaでは3ヶ月に一回成果発表会があります。
成果発表会では3ヶ月、6ヶ月グループトレーニングで学ばれた方が集大成の発表をします。6ヶ月にもなると、スティーブ・ジョブズばりに立ち位置を移動したり、動きをつけたり、言葉にも個性が出ます。

そんな時、私たちスピーチトレーナーができることは、新しい何かを押し付けることではなく、その方が「納得できる」言葉と表現を作ること。

だから、ずっと「こういうのはどうですか」って言ってます。これは話す言葉だけでなく話し方もです。「こんなふうに言ってみるのはどうですか?」と提案することで、受講生の方の理想を探って作っていきます。

「あ〜いいですね」と言ってもらえると、とても嬉しい。

余談ですが、私は他人のスピーチタイトルを考えることが趣味みたいなところがあり、、笑いをとりたいという方には、オリジナルのタイトルをご提案し、採用された暁には、自慢しまくります。

私がトレーナーとして大切にしていること

私の基本スタンスの中に、「教える人↔️教わる人 の関係を築かない」があります。

というのも昔、メーカーで講師の仕事をしていた時、「教えることを通して、自分も学ぶ」と実感した経験があったんです。それ以来、「教える」というより、「共に学ぶ」姿勢を大切にしています。

特に、話し方に「唯一の正解」はありません。同じ正解を目指して進むことはないし、たとえ同じ内容を学んでも、同じ結果にはならない。だからこそ、スピーチトレーナーとして正解を押し付けるのではなく、一緒に考えながら進む伴走者でありたいと考えています。

実際、私自身も多くの受講生から学ばせていただいています。その人の話し方だけでなく、人生観や価値観を通じて私が学ぶことも多い。そうした双方向の学びの楽しさが、この仕事の魅力の一つです。

受講生の成長を自分ごとにする

もう一つすごく大切にしていることがあります。それは受講生の成長をとことん自分ごとにするということです。

kaekaで学んでいただいている受講生にとってのゴールは話し方の成長です。そしてそれは、受講生一人一人の日常生活の中で活かされる必要があります。

カエカならできるんだけどな〜は、意味がない。
日常のビジネスシーンで、雑談やコミュニケーションで「前よりうまくできたか」は大切にしています。

納得した成長を遂げてもらうために自分自身のアップデートもしていて。受講生がうまくできている実感がなさそうな時は、他のトレーナーにも相談して、違うトレーニングでアプローチしてみることもあります。

特に、パーソナルトレーニングはその方に向き合うことが多いので、トレーニング内容の試行錯誤はたくさんしています。

時には動きながら発声練習してみたり、音読を繰り返してみたり、、スピーチトレーナーって言葉も表現もどっちも見れるから面白いんですよね。

そうして試行錯誤する中で受講生に自分の成長を実感いただけると、心からやって良かったと思うことができます。受講生の成長は自分の責任であると自負して、日々トレーニングに向き合っています。

受講生時代

こんな人に向いている(日向調べ)

本番をやり切る力がある人集まれ

パーソナルトレーニングの話を中心にしていたので、グループトレーニングについても言及します。

こちらは、本番をやり切れる人が向いていると思います。もちろん、準備をしないわけではないのでご安心ください。いつだって準備やリハーサルは必要です。

とはいえ、予想外なことが起こった時に「なんとかできる」という自信は大切だと考えています。

そういう意味で今自分に何ができるかを考えて、その場をなんとかしようとできる人には向いていると思います。

好奇心が旺盛

こちらはなんとなく想像がつくと思うので簡単に。

スピーチトレーナーの仕事が楽しいと感じるのは、いろんな話が聞けるからです。これまでの仕事だったら関わることがなかったような方と出会えて、お話しできます。

それだけでも楽しい。

しかもkaekaで話すテーマは「これまでで一番成長した瞬間」や「大切にしていること」といった、その人の価値観に触れるようなものも多いです。その一つ一つに向き合い、話を聞くことで、気づいていなかった受講生自身の考えや思いに気づける時間を提供しています。

普段、大事だけど一人だとどうしても疎かにしがちな振り返りにご一緒できることも嬉しいですね。

この間、会社で「あなたにとってスピーチトレーナーとは」というタイトルの動画を作成した時、私は「親戚以上家族未満な関係」だとお話ししました。

多い方だと、週1回はトレーニングで顔を合わせるので親近感がすごいです。
だからご卒業される時は寂しい。でも、家族ほど親密になってしまうと、冒頭で話したような客観的な視点が欠けるので、親戚みたいな距離感を保つ。

という、我ながら言い得て妙だなと思っていたところ、
同僚のトレーナーから「親戚も家族だから」という一言で日本語の難しさを実感するのでした。

最後に

ここまでお読みいただきありがとうございます!

いろんなことを書きましたが、話し方を通じて、その人のことを応援できるのが、スピーチトレーナーという仕事の素晴らしさだと思っています。

話し方で自信を持つことができると、人生が前向きになります。誰かに自分の話をきちんと聞いてもらえる時間を作ることで、自分らしさを再確認できる。そして、そのプロセスを通じて「応援する」という役割を果たせるのは、本当に素晴らしい仕事だと感じています。

他にも色々あるんだけど、それを言葉以上で伝えることがいつも難しいなって思っています。だから、少しでも興味を持ってくださった方とはぜひお話ししたいです!

話し方(言葉・表現)でその方を応援できる仕事って素敵で、楽しくて、奥深いです。1ミリでも興味を持ってくださった方とお会いできることを楽しみにしています!

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