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言葉は心の写し鏡。選挙戦を通して実感した、相手に「伝わる」話し方の大切さ。

4月の統一地方選で見事当選を果たした中野区議会議員・木村広一さん。より多くの方にビジョンを伝えるために、kaekaでトレーニングを受講された努力の人です。「伝え方」を学んだ経緯と、kaekaでのトレーニング後に感じた変化、そして政治家としてのビジョンについてお話を伺いました。


木村広一 / 中野区議会議員・副議長
青森県出身。創価大学大学院卒業後、国立ガーナ大学へ留学。アフリカにおける人権問題を学ぶ。帰国後、アフリカ系美術品・民芸品の専門商社に勤務。2011年(平成23年)4月中野区議会初当選、現在4期目。

西根 朋子 / kaekaスピーチトレーナー
15歳から弁論を本格的に始める。日本弁論連盟主催の文部科学大臣杯全国青年弁論大会に現役最多の13回出場。2019年、同全国弁論大会(一般の部)にて最優秀賞を受賞。弁士活動をする中で自分の考えを言葉にして発信する大切さを学び、現在、株式会社カエカのスピーチトレーナーとして経営者・政治家のサポートを行う。2児の母。

自分にしか話せない経験を言語化して伝えることが必要だった。

西根:まず初めに、木村さんがkaekaのトレーニングを受講した経緯についてお聞かせください。

木村:「選挙ドットコム」というサイトを通して、代表の千葉さんとkaekaを知りました。もともと話すことへの苦手意識はありませんでしたが、体系的に話し方を学んだことはなかったため、サービスに興味を持ちました。

受講を始めたのは昨年の10月の事です。当時、選挙のPR戦略としてショート動画に注目しており、メッセージを端的に伝える話し方を勉強したいと思い受講を決めました。公明党は支持者の真心からのご支援に支えられていますが、さらに支持者以外の方へ広くご理解をいただきやすいアピールの必要性を感じていたのもきっかけの一つです。

西根:木村さんの政策や党の事をまだ知らない方へ発信したいという目的があったのですね。トレーニングを受けてみての、全体的な感想をお聞かせいただけますでしょうか。

木村:話し方を教える本や動画はたくさんあると思いますが、kaekaのトレーニングでは独学では得られない学びがありました。

まず、ストーリーを効果的に交えながら話すことの重要性を学びました。これまでは事実をただ述べる話し方になっており、自分ならではの経験や思いを言語化して相手に伝えていなかったと思います。ストーリーを語ること、内面を言語化することの重要性に気づきましたね。

また、自分の話している様子を撮影し振り返りを行った時にも学ぶが多くありました。抑揚をつけているつもりが不十分であった、思いのほか声が小さかったなど、自分の動画を振り返ることで自分でも新たな気づきがありました。相手からどのように見られているか、伝えたい事が実際にはどのように伝わっているのかを客観的に捉えられてよかったです。加えてトレーナーから、自分の話し方のいい点や改善点について、アドバイスを受けられた点は大きな収穫でしたね。

グループトレーニングで一般の受講生と一緒に学ぶからこその気づき。政治家になるまでのバックグラウンドを改めて振り返る。

西根:次に、木村さんが受講されたグループトレーニングについてお聞かせください。kaekaでは完全パーソナルのトレーニングも実施しておりますが、木村さんから見てグループトレーニングの良さはどんな点にありましたか?

木村:やはり、いろいろな人の話し方を見られる点です。他の方のいい所や改善点から学ぶものは大きかったですね。

受講生同士のつながりが生まれるのも強みだと感じました。グループレッスンで一緒だった方は向上心の高い方が多く、互いに切磋琢磨できたのもよかったです。これは独学では叶わないことですよね。

西根:ありがとうございます。kaekaは受講生同士の関わりも大切にしておりますので、それを実感していただけたのは非常にうれしく思います。

木村さんはお仕事の際は「政治家の一人」としてお話しされることが多いですよね。しかし今回kaekaでは、一受講生としてお話しされたと思います。その上で、「政治家である」木村さんへの皆さんの反応はいかがでしたか?

木村:ご一緒した受講生の方にとっては、議員とかかわって何かをするというのもなかなかない機会だと思いますので、他の受講生の方の反応から勉強になることも多かったです。

特に、私が政治家になった理由について皆さん関心を持たれているようでした。私自身がアフリカに留学していたので、なぜその後政治家の道を志したのかということについてよく聞かれました。政治家になるまでのバックグラウンドを改めて話すことはあまりなかったので、自分の経験を振り返るという意味でもとても貴重な経験でしたね。

西根:グループトレーニングならではの受講者の方との接点が、貴重な経験になったようで何よりです。

原稿を準備して話すことで、アドリブもしやすく、整理して話せるようになった。

西根:kaekaでのトレーニングを経験したあと、お仕事や演説の場面でご自身の変化は感じられましたか?

木村:投票日前日に打ち上げ遊説(ゆうぜい)と言って、支援者の方に向けて話す機会があるのですが、事前に原稿を用意したうえで、視線・間の取り方・ジェスチャーなどkaekaで学んだことを強く意識しました。

かつてはその場で伝えたいままに話すスタイルだったので、言いたいことを効果的に伝えられなかったと後から思うこともありました。

今回は、きちんと構成を考えることによってアドリブも入れやすく、多忙で練習時間が限られた中でも整理して話せるようになりました。また、政策に関する話に終始するのではなく、私の政治家としての思いや取り組み、皆さんへのメッセージを伝えたところ、ずっと支援してくださった方はもちろん当日初めてお会いした人にもとても評価していただけました。

西根:政治家はファクト(事実)を並べた話をすることが多いとおっしゃっていましたが、今回はストーリーを重視して聴衆をまきこむ話し方をされたということですよね。

木村:また、今回の打ち上げ遊説は夜に行われたので、暗い中でも話し手の顔が見えやすいように照明を用意したのですが、実は照明の重要性はkaekaの発表会で気づいたんです。kaekaのスポットライトを見て、照明を当てて、顔がしっかり見える状態で話す重要性に気づきました。

見え方を意識するようになったのも、kaekaでのトレーニングの賜物ですね。あとから動画にすることになったとしても、映像として使いやすいですし。実際、私が話している様子をショート動画にして、遊説に来られなかった方にもお送りしたところ大変好評でした。

4年間の集大成となった統一地方選。そして中野区の未来へ。ひとりひとりに寄り添った「伝え方」でリードしていく。

西根:ここからは、木村さんの選挙について話題をうつしたいと思います。木村さんにとっての統一地方選はどんな戦いでしたか。

木村:この4年間、平日は毎日街頭に立つなどの地道な活動を積んできましたが、コロナ禍によって人々の価値観や関わりが大きく変化したと思います。今回はコロナの影響もあり、実績以上に露出度が勝敗を左右すると言わていたので、SNSも含めたPR戦略を重視しました。

西根:「実績以上に露出度」というのはなんだかわかる気がします。活動の様子が見えて、「この人はいざというとき動いてくれる」と思ってもらえるかは重要ですよね。

木村:PR戦略ももちろん重要です。同時に、今回の選挙では、その上で最終的には政策の中身がきちんと伝わっていないと得票に結びつかないことも強く感じました。

そのためにkaekaで学んだ「相手ありき」が重要だと思います。子供がいる人、高齢者、働き盛りの世代、多様な相手に合わせて効果的な伝え方をすることが必要だと感じています。その時間・その場所・その人に合わせた伝え方を日ごろから意識しないといけませんね。

西根:いろいろな場面でkaekaの学びを活かしていただけて、本当に嬉しいです。さらに今回、木村さんが副議長に就任されたと伺いました。おめでとうございます。中野区議会議員として・副議長としてのビジョンをお聞かせいただけますか。

木村:中野区は若い世代の人口が多く多様な人が集まるので、全国の課題が先んじて現れる「課題先進区」でもあります。例えば現在話題のLGBTに関するテーマは、中野区ではもっと前から取り組み課題とされていました。課題先進区だからこそ、経験したことのない未知の課題に対して区民のためにどう取り組むかを考え、出た施策が全国の見本となることが多いです。

だからこそ、さまざまな課題を自分ごととして捉え、安心安全を確保した上で、中野の未来を切り開けるようよう、進んでいきたいと思います。

西根:ありがとうございます。木村さんの活躍をこれからも応援しております。最後に、演説に向き合う政治家の方に一言お願いいたします。

木村:言葉を大切にするというのは、心を大切にすることだと思います。ただ心があっても相手に伝わらなければ意味がありません。相手に効果的に伝わるにはどうすればいいかを考えること、その姿勢にその人の心が現れるのではないでしょうか。


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