原価計算を嫌いにならないためには
日商簿記検定では、2級になると、原価計算が登場します。
原価計算と一口にいっても、種類がさまざまあります。「部門別原価計算」「総合原価計算」「標準原価計算」などです。
解き方を覚えることばかりに追われていると、「何のための原価計算なのか?」が分からなくなってしまうことがあるかもしれません。
いわば、森の中に踏み込んで、1本1本の木を見ていることにとらわれ、森全体の様子が分からなくなってしまう……、そんな感じでしょうか。
立ち止まって、何の原価計算なのか、何を求めるのが目標なのか、思い出してみることも大事かと思います。それが、原価計算を嫌いにならない秘訣の1つかと考えます。
原価計算の大まかな種類について、ざっくり説明します。
🌲個別原価計算
オーダーメイドの製品の原価を求めるために行う。
共通でかかった費用(製造間接費)があると、それを各製品に配布する必要がある。
↓
製造間接費が部門に分かれている場合=部門別個別原価計算
🌲総合原価計算
同じものを大量生産したときの原価を求めるために行う。
材料費・加工費を、完成分、未完成分(仕掛品)に分けていき、完成分の原価を求める。
工程別、組別、等級別に分類されることあり。
🌲標準原価計算
あらかじめ標準原価を定めておく。実際にかかった原価との差額を求め、何が原因なのか、分析するために行う。
🌲直接原価計算
利益計画を立てるために行う。
変動費・固定費に分ける。
Plan→Do→Seeのサイクルにあてはめると、このようなイメージかなと考えます。
Plan=直接原価計算
↓
Do=個別原価計算・総合原価計算
↓
See=標準原価計算
簡単ですが、お読みいただき、ありがとうございます。
参考になれば幸いです👩💼