「あなたの長所と短所を教えてください。」ーCL福岡を終えてポケモンカードと私ー
嫌〜〜な就活中の面接の記憶をフラッシュバックさせてしまっていたらすみません(笑)
お久しぶりの投稿です、北海道でポケモンカードのプレイヤーとして活動している楓です。
過去にはこんな記事を書かせて頂き色々な方に読んでいただきました。いつもありがとうございます。
https://note.com/kaedepoke/n/n439ef86c88c6
https://note.com/kaedepoke/n/n2886afb14f7f
お前は誰だ、過去の戦績はどうなんだという方は前回の記事の冒頭に何とも言えないくらいの戦績が並んでいますのでご覧ください。
CL参加歴は10年目、CLでのトナメ進出は8回ありますが日本代表経験や表彰台の経験はありません。
前回noteを投稿させていただいた2023年のCL宮城・新潟以来の遠征として今回CL福岡に当選する事ができ、今まさに札幌への帰路、スーツケースを転がしながらこのnoteを書かせていただいています。
ポケモンカードのCL遠征を24歳に始めて実は10周年となりました、つまり僕は34歳です。
先日ショッピングモールで、とある携帯会社さんからキャンペーンの声掛けを受けた際に、今までは「おにいさん!おにいさん!キャンペーンやってますよ!」と言われていたところですが
「そちらのおとうさん〜!」と声をかけられ
「お‥おとう‥‥え?」
となってしまいました。僕も老けましたね。
とりあえずこの携帯会社に乗り越える事は今後ないと思います(カチキレ)
と、いう雑談はこの辺にしておき、
まず大会結果から申し上げますと7勝8敗
DAY1は6-1で越えるも DAY2では1-7とまさに自力の足りない結果となりました。
うわ..!負け越しでnote!?とこのnoteを離れようとされているかもしれませんが
7-8のデッキ解説や環境分析を書き散らかした様な内容ではありませんのでもう少しお付き合いください。
・長くポケカをやってるけど最近ちょっと勝つ事が難しいなと感じている方。
・30代半ば人生いろいろ節目のおじさんのポケカへの取り組みや考え方、まぁ見ておくか。と思ってくださる方。
・僕もCL福岡負けちゃった、僕弱いのかな、とりあえず慰めて〜という方。
・当てはまらないけどそんな長くないなら読んでやるよ。という素敵でお優しい方。
そんな方に向けた記事になるかなと思います。
(相変わらずいつもいつもnoteはスマホで一発書きの為"なるかなと思います"というぼやかしですみません。)
前書きが長くなってしまいました。
ではまず
⬛︎CL福岡7-8という結果について
この"結果"をみて結論実力不足であったことに間違いはありません。すべては結果が物語ってくれているものですから当然です。
ここからの文はちょっぴり言い訳を挟ませていただきます。このnoteでのお話のしたい内容の都合必要な為、僕自身も言い訳は本当に好きではないですが歯を食いしばって書かせて頂きます。
DAY2は5試合でたねポケモン切れで早期に試合が終わってしまい何もできなかったというのが実際にありました。
デッキ選択という部分は僕の責任なのですがちょっと悪い確率を引きすぎたかな。という気持ちは流石に沸いてきましたし、「神様はなんて事をするんだ」「あぁこんなゲームもうやりたくないよ。」という気持ちでDAY2を終えました。
以前までの僕であればこんなにも言い訳したい内容でも事故には触れず練習不足、研究不足でした。と〆ていたのですが
・自分自身にただ頭ごなしに厳しいだけの"飴と鞭は0:10"というスタンスだけだとこれからのこの趣味の継続ができるのか
・負けた。自分が弱い。練習あるのみ。という努力万能!というような姿勢が自分のここからの成長を妨げるのではないか
という2点から事故負け主張という目的ではなく
今回の結果だけをショットでみると防ぐ事が難しい負けであった。と正しく事象を受け入れられるという意味で「言い訳」をさせていただきました。
ー飴のお話ー
⬛︎上記趣味の継続、モチベーション維持について
みなさんは日々どのくらいの気持ちや時間の比重をかけてポケモンカードに取り組まれているでしょうか。僕は今年35歳になる歳ということもあり、やはりどうしてもポケモンカードにかけられる比重は少なくなってきています。
家庭のこと、親の介護のこと、そして1番は仕事でしょうか。別になにも優秀でない僕でも流石に責任のある仕事やポジションを与えられる年次となりデッキを考えるよりも仕事でのプロジェクトや後輩の育成などを考える事が多くなってきました。
これはまぁ至極当たり前の事で、趣味とはまずその人がやるべきこと、なすべき事をやった上で成り立つものだと思いますので人として歳を"とる"というより歳を"重ねて"いくうえで必要不可欠な部分です。
その中でポケモンカードという趣味で競技的なモチベーションでやり続けるというのはある程度タフなことです。
普通なら仕事を頑張ったあとの休みの日にはネトフリをみてYouTubeをみて温泉にいって、カフェに行って。という事だって出来るのにもかかわらず、我々は仕事と同様かそれ以上に頭を使って議論を繰り返したり大会に臨んだりしています。
こんな気持ちの上での1年脳内365連勤のような事を続けることは若いうちは無理をできても少しずつ自由がかなわなくなります。
ですのでこれだけやっても大会で成果が出ない!という時に鞭を自分に打ち続けていけばいずれ身体がもたない時がきてしまいます。
"この部分は流石に仕方なかったかな"という様な自分を甘やかして自分自身をコントロールしていくことも重要だと思います。34歳にして少しづつ気づいてきました。ボロボロの僕の身体ごめんよ。
CL福岡で惨敗して
「こんなにみんなに手伝ってもらったのに」
「会社の休みを無理行ってとってこのざま、、」
と自分を責めている方
まず"自分に責を感じている点で立派"です。
会社や学校に行きながらも大型大会へ準備を進めて、お金と時間をかけて取り組んでいる時点で偉いです。
自分に足りなかった部分(この部分は後記)は別で反省するとして日々頑張った自分と時間やお金を工面してCLに参加した自分に、まずは
「お疲れ様、頑張ったな。」
と言ってあげられればと思いますし、周りの友人にそんな方がいれば声をかけてあげられれば素敵だなと思います。
ですので僕も今回は自分に鞭100%ではなく
「まぁあんなに事故っちゃったなら仕方ないじゃんお前もまぁ頑張ったよ、一旦お疲れ様。」と声をかけたいと思います。
そうしないと明日からはたくさんのたくさんのお仕事が待っています。HP管理しておきましょう。
「頑張った、自分偉いよ〜」
「僕は頑張ったんだ!頑張ったんだよ!」
うんうん...
「で、なんでお前は勝てなかったんだよ。おい。」
!!!!!!?!?
さて甘い飴のお話はここまでです。
早く口の中のその飴噛み砕いて飲み込んでください。
鞭打ちが始まります。
ー鞭のお話ー
⬛︎何故自分は勝てなかったのか
・自分視点からのお話
上記の中にあった言い訳フェイズの事故ゲーム。
じゃあこれが無かったとして僕はCL福岡で13-2以上できたのか?と言われると
"自信がありません"
もうこの時点でまず今回のCLで勝てなかった理由は事故ではありません。
今大会、僕のデッキ選択はタケルライコ+オーガポンでした。DAY1.2ともにデッキ内容の変更はありません。あらゆるデッキタイプと練習を重ねる中でタケルライコとドラパルト派生のデッキが頭一つ抜けている印象を持ち、そこから環境を読みつつ細部をメタ的に寄せて行ったりする作業を行いました。
※2年前に自分はルギアVstarいうトップtierのデッキを誰よりプレイングを磨き構築の細部の数枚で差をつけるという方法である程度の戦績を残せていたという成功体験もあった為。
今回はあれほどの練習時間は積めなかったものの同じくライコを回し、その上での構築の節々の数枚には自信がありましたし、ライコのドラパルト以外のオリジナルのデッキなどもいくつか作ったものの特に再現性という部分でライコには及ばず、オリジナルデッキでのチャレンジングな選択という事はせず最高に無難で最強なライコとCL福岡に出る事を選びました。
CL福岡大会を終えて大会結果として上位に残られたプレイヤーとそのプレイヤーのデッキ選択、デッキ内容を見て「自分はこれを上回っている、上回ることが出来た!」という言葉は出てきませんでした。
どれもこれも研究の行き着いた先というようなバランス感覚で自分の脆さと弱さを再認識させられました。
・他者視点からのお話
今だからこそ落ち着いて敗因分析をしつつこのnoteを書いている訳なのですが、まぁ昨日は流石に気持ちは荒れていました(笑)事故ゲームへのストレスを表に出して自分らしくないくらいには腹が立っていてしまったかもしれません。
そんな中、旧知の仲である友人たちと大会後に福岡の美味しいご飯をいただきながら反省会をしていく中で自分の中でわからなくなっているものがあると気づきました。
それが本記事のタイトルになっている
自分の「長所と短所」「強みと弱み」
今まで、楓さんの強みってなんですか?問われれば
「新しいデッキをいくつも作り出してそれを誰よりも早く強く伸ばす事。」と答えていました。
過去のCLやJCSにおいてトナメ進出以上の成果を出せた時はこのパターンに割り当てられる事が多く、オリジナリティと独創性で他者と差をつけるという事が強みとなっていました。
改めて昨日自分の強さってなんだろう?
と考えた時に自分の中でも出てきませんでした。
友人にも「ぶっちゃけ僕の強さってなんだと思いますか?」と聞いたところ
「んー、わかんないかもですね」と正直な回答をいただく事ができました。
素直に正直にありがとうございます(血涙)
その友人もある程度のCL上位経験はしているベテランプレイヤーで自分とは一緒にこのゲームに取り組んできた仲間です。
過去には僕の強みとなるデッキを作る力をその友人に与え、その友人の強みである調整する力を僕がもらい、良いバランスに作用し相乗効果を生み出せていました。
その友人から続けてこう言葉が出ます
「楓さんの作るデッキ、多分もう僕でも作れるんですよね。」
ポケモンカード研究室の博士解雇の瞬間です。
博士のつくっていた薬はもう薬局に市販の薬として売っていました。
僕自信当たり前の事に気づけていませんでした。
むかーしむかしはデッキレシピは秘匿され大会上位のデッキも伝言ゲームでしか伝わらず。
ポケモンカードのYouTuberのような方もほぼほぼおらず。情報が回らない時代でした。
だからこそ僕がたくさん研究していく事で他者と差をつける事が「強み」になっていました。
「楓さんのその新しいものをつくるとか、そういう技術ってもう専業でポケモンカードをやっている人たち(プロフェッショナルやインフルエンサーたち)がどんどん研究するし表に出していく。かつて楓さんの強みだったものはもう安売りされてしまっている様な状態なんじゃないですかね。」
めちゃくちゃ納得というか、自分の専売特許みたいなものや成功体験をくるくる回して外を見ず。
その辺りの油断と慢心が特にここ最近での自分の成長を止めていたのかなとハッとさせられました。
これだけ書くと僕の友人がちょっと冷酷人間の様にうつってしまうかもしれませんがこうしてしっかり伝えてくれる仲間がいることに本当に感謝ですし
「とはいえ、楓さんは努力の仕方を知っている人間」
「勝ち方の引き出しは多いはずでしょ、何年やってんすか」
というようなヒントもたくさんもらう事が出来ました。このタイミングで腐らずにまた自分について考える事ができる機会ができた事。
このような仲間たちがいる事。
CL福岡は地獄の様な経験をしてしまいましたがこれらを再確認でき再出発の準備ができた事が、何よりこれからの僕のこの趣味がまだ豊かになる伸び代をうんでくれたと思います。
大敗からまだ1日目、もちろん自分の長所と短所、強さと弱さ。まだまだ言語化なんて出来ていませんし焦って見つけても仕方ないなと思っています。
ここまで読んだのに強くなる方法書いてねーのかよ!と思った方すみません。僕まだ掴めていません。一緒に見つけましょう。
この記事を読んでくれたみなさんは自分の「強み」はなんでしょうか?是非読んでみて思ったこと、感想、僕(読み手のみなさん)の強みはこれっすよ!という事がありましたらTwitterのこの記事の引用でもリプライでもよいので教えていただけたら嬉しいなと思います。
ちょっと停滞している、悩んでいるそんな仲間の助けになるかもしれません。
僕も次にCL参加の機会を貰えた時には今の自分の強みはこれです!と一つでも言えるようになって戻って来れたらなと思います。まだまだ仕事もポケカも頑張れるはず。
と、張り切っていたらお仕事の緊急の対応案件が飛び込んできたのでポケカおじさんは一旦社会人に戻ります。
CL福岡参加された皆様、参加者を応援されていた皆様お疲れ様でした。今日は自分を褒めて明日に向かっていきましょう!
ではまたどこかで!
楓