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1点ものの名刺、といったら聞こえがいいけれど


名刺を渡すようになってからデザイナーとして活動しているのに自分の名刺にしばらく悩んでいました。

人や企業のイメージは色や書体で見えるのに空っぽで、はじめたばかりの自分は制作物も目的に沿った商業デザイン寄り、アーティスト気質ではないからな〜なんて割り切ってはシンプルで洗練といったものは憧れてはいるけれど全然私に合っていないな〜と。

それでも続けてみて本業として独立した1年目、渡したいと思える名刺を今の私らしさのニュアンスを添えみることにした。

(最初のときにつくったもの)

ひとつひとつをなんとなくで、一枚10秒程度、200枚なんて30分くらいでできてしまうけれどこんなイメージの人と出会えて、仕事ができたらな〜なんて思ったりもしながら。
土台は水分を吸収してもらいやすいマーメイド紙を使用、一部予め印刷している。

渡したときの会話のきっかけになることは多かったし、不思議といつも初対面時のイメージに近いものが渡せたと自負している。

こんなイメージだと思って渡したというのは、なんとなく自己満足のものだったので伝えたり伝えなかったりするけれど自分でもびっくりするくらい喜んでもらえたり褒めてもらえるのは毎回想定外。
また、毎回数百単位で描くのだけれど、自分のテイストがその度に変わってはしっくりくるものができてアップデートされるように感じるものを、また新たに名刺交換しては仕事を楽しくできていることに嬉しく思う。

自分の色を全面に出した、洗練にブランディングされたものを確立できたらいいのかもしれないけれど、今は雰囲気や自分の感じたことに、出会いや人になんとなく寄り添えたらいい。
そんな曖昧で私らしいものを名刺にしている。
名刺以外にハンドメイドとして制作しているご祝儀袋、実はこれも渡す側のイメージと、渡す人のイメージがなんとなくマッチしていたり、そのときのドレスコードにあっているものを合わせたい気持ちからだった。
またいずれご祝儀袋のこと、色のこと、共感覚のこと、なんてことないことを独り言できたらと思います。

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