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窓の外feat.コロナウイルス

最近まで自粛自粛で家から出たくても出れなかった。

だから、僕の触れれる外の世界は窓の外だけだった。
学習机越しの窓だ。その向こうにはアパートの屋根がある。ずっと屋根が見える変わらない風景だったが、画角の端にうっすら空が覗いている。僕にとってその空の変化がこの3ヶ月間の全てだったのだ。

昼には雲が流れ、夜には月が顔を出す。
自粛前から当たり前にあった何ら変わらない風景だ。そんな風景のおかげで僕はこの期間大きなストレスを抱えることなく毎日を送れたのだと思う。

普段当たり前であることも、空き時間で追考することでありがたみを感じれるものである。
普段当たり前であることは、当たり前じゃない。
そんな微かなありがたみを感じて生きていくのも悪くない。そう感じた。

コロナというウイルスは奇しくも敵である人間の僕を間接的に成長させてしまったのだ。