逃げずに幸せになるために不都合な事実に向きたい
The COACH Academyのプロコースを通してのガチコーチングの旅が終わった。5か月間、全9回のセッションを通して、自分を見つめなおす時間を過ごしてきて、振り返ると一歩ずつ前に進んでいるし、でもちゃんと最初の地点に帰ってきた、そんな感覚。
5か月間のガチコーチングを終えてもう一度スタートを振り返る
第1回のガチコーチングで、私は繰返し話していた。幸せになることが怖いと感じる。自分が幸せになって楽しそうにしていると、後ろの方で大事な”あの子”が寂しそうにこっちを見ているような気がして楽しめない。
後ろの”あの子”の顔は影になっていて、どんな顔をしているのかわからない。怒っているのか、泣いているのか、寂しがっているのかわからないけどその子を置いていくことが嫌だ。
だから自分は幸せになろうと心から思えない。自分が幸せになってはいけない、そう思っていた。
どんなに頑張って何度も何度もコーチングセッション中に”あの子”の顔をのぞこうとしたけれど、頑張っても見えなかった。見えないからどうアクションしていいのかもわからなくて、幸せになることを手放していた。
幸せになることを手放して、自分に修羅の道を進むことを課して、自分を痛めつけながら努力することがいいことだと思っていた。試練に常にいることが安心ですらあった。
今改めて振り返ると”あの子”の顔は見えないのではなくて見ていなかった
5か月経って今思うのは、顔の見えない”あの子”は私が見ようとしていないだけだったと思う。セッション中に見ようとしても見えなかった、と思っていたけれど、結局見ようとしていなかったのだ。
私にとって顔の見えない”あの子”というのは、つまるところ不都合な事実なのだ。自分がしたいことや望みをかなえるために発生しうる不都合な事実、それが顔の見えない”あの子”の正体。
本当は不都合な事実を受け入れるか、そうならないように工夫して自分の望みをかなえるように行動すればいいのに。でも私は不都合な事実を受け入れられなかったから、不都合な事実を見ないようにした。
自分の望みに蓋をすることで不都合な事実を見なくて良いようにしたのだった。ハードルを乗り越えて自分の望みをかなえるんじゃなくて、ハードルを越える’苦しみから逃げることを最優先にしていた。
改めて”あの子”の顔を見て思うこと
5か月経った今、私は自分のやりたいことにだいぶ正直になった。後回しにしがちだった自分のwantを優先することを考えるようになった。だから代わりに”あの子”の顔から逃げることはできなくなった。
でも怖いけど改めて”あの子”の顔を覗き込んで思うのは、そこまで醜悪な鬼のような顔はしていなかった。不都合な事実は確かにあるけれど、でもどうしても耐えられないくらいのハードルでもなかった。
バランスを取ってうまく自分の願いを叶えること、それは今の自分には意外とできそうなことだった。
例えば、一人暮らしがしたかった。でも親の心配する声や健全じゃないからやめなさいという声からできなかった。それでも押し切って一人暮らしをしたら関係性が悪くなると思って怖くて踏み切れなかった。
私が逸らしていた不都合な事実は、一人暮らしをしたら親との関係性が悪化するということ。親の望みをかなえないから関係が悪くなる、と思っていた。
でも別に一人暮らしをしなかったら絶対に関係性がいいわけではないし、多分一人暮らしをしながらでも関係性は築ける。今と同じ形ではないけれど、違う形としてでもきっと関係性は築ける。
今まで過ごしてきた時間があるからこそできることだって絶対ある。
不都合な事実から目を逸らして生きていたら、自分の望みが見えなくなるだけじゃなくて、今まで自分が誰かと過ごしてきたかけがえのない時間からも目を逸らしてしまうんじゃないか、なんてことも思う。
今を生きている私だけど、過去があっての今だし、今があって未来を作っていける。だからより良い過去とより良い未来に気付き、つかみ取っていくには逃げてちゃダメなのだ。
目を逸らさないこと、踏み込むことは間違いなく怖いし、嫌だし、逃げ出したくなるけれど、でもやってみたからこそ気付けたことはこの5か月間でいっぱいいっぱいあった。
5か月間での自分の変化の振り返りはまだまだし足りないけれど。顔の見えない”あの子”の正体、それにも大きな意味があったなぁと改めて思う。
今、この瞬間私は、逃げたいと少し思う場面でも素っ裸でいようとしている。恥ずかしくて言いたくないけど、でも言いたいことは言葉にして相手に伝えたいと思っている。
言えない、と思うときもあるけれど、でも頑張って口に出してみて思うのは、言って後悔することってあんまりない。
言ってみたことで進む関係性がある、この事実が今この瞬間私の背中を押し続けている。
顔の見えない"あの子"が一気に、好奇心旺盛で笑顔満開な私の顔になって、楽しそうになった!