そうだ、お稽古に行こう。
茶道と私のご縁は高校に遡る。
部活動の見学会に行って、
「この部活動ならお菓子食べれるんだ(* ´ ▽ ` *)」
と、とっても安易に思って入部した。
そこから引退するまで2年半やり、
「これからも茶道続けてね」
と言ってくださる先生のお言葉を聞きつつ
「大学に入ったら他にも色々やってみたいし。」
残念ながらしばらく茶道とのご縁は途切れることになる。
社会人になってしばらくして、
あのときの先生とのご縁が復活した。
社会人になって色んな挫折や葛藤を抱えながら働いていた私にとって、茶道の時間はかけがえのないリフレッシュの時間になった。
プロジェクトで忙しいときは、月1どころか隔月しか行けなかったこともある。それしか行かなければ中々覚えも早くない。
全部教わるのに最低5年かかるよと聞いて、えーそんなに!と驚いていたのに、気づけば5年はとうに過ぎてしまった。それでも通い続けている。
茶道のなにがそんなに良いの?
と聞かれたら。
うーん、私のリセットボタンなんだよね。
と答えたい。
木でできた引戸をからから開ける。
笹の葉がこすれあう、さらさらという音。
床に飾られた墨蹟に跪き、一礼して顔をあげる。
手の形、指先の方向を整える。
朱の布をすっと翻し、ぴんと張る。
言葉はなくても、それらは整えてくれる。
色んな思惑、義務に翻弄されて、スナック菓子みたく自分をばりばり消費してしまいそうになっても。
そこに行って、丁寧に時間を過ごせば、また私は私を大事にできる。
私にとって、茶道のお稽古はそういう場所なのです。
そうだ。
お稽古にいこう。
***
これからたまーに趣味の話も書くかもしれません。