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銀歯



わたし銀歯5本あるんです。「え?」(急になに)


小さな頃から歯ブラシは親に迷惑をかけないようにしてきました。小学生の時にあの苦い紫のタブレット🟣
あんなの、残ったことがありません。

「上手だね〜」
という田舎の小さな小学校にきてくれるおじいちゃん歯科医師に対して
「タブレット飲み込んだんでしょ、もう一回」
と眉間に皺を寄せるわたしをいじめた小学一年生のときの担任。

何度やっても結果は同じ。
では虫歯への敗因はなんだったでしょうか。

継続力の無さオギャーと生まれた時からの0百の性格、風呂上がりのジュースたまらん、免疫の弱さ、生まれた時から自立したことのない自律神経(小さな頃から変わらぬ末端冷え性)
3点セットで「銀歯ゴホンさん」の出来上がりです。


まあまあ恥ずかしいけれど、クリープハイプの尾崎世界観さん、銀歯たくさんあるの知ってます??
もしかしたらわたしと並ぶ(は?)「ゴホンさん」かもしれません。そんなことが嬉しくて、少し恥ずかしい25さいです。

銀歯の話ではちょっとした思い出や「銀歯だからこそできたこと(?)」があるので残そうかなと思います。
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せっかく、こんな綺麗に歯医者でしてもらった銀歯。

アイドルやはが綺麗な人を見ているとそりゃ羨ましい。けれど、なんだかんだちょっと欠陥のあるもののほうが私は好きだ。

古着が好きだ。欠陥とかじゃない。味がある。
少し大きめ。ほつれ、匂い、生地、店舗に売っていないブランドもの。

過去に流行ったやつ。組み合わせるやつ。
古着の話になってしまう、銀歯の話、、取り返す戻す
。。。。

でも最初もなんだか嫌だった銀歯。


銀歯を最初につけたのは小学生のとき。なんだか恥ずかしくてしょうがなかった。口を開けたくなくなった。そのときちょうどディズニーチャンネルでキムポッシブルを見ていた。

私となんだかあの分厚い唇が似ていて、(母に言われてから意識) クールなキャラクターに憧れた。

ニカニカとする誕生日会の出し物でお笑いを披露するほどのお調子者の私は笑わなくなった。
なんだか、男子にモテた。

お母さんからは心配された。「笑った方が可愛いよ」
なんて言われた。

母から言われる可愛いよは怖かった。私は正直面と向かって親にそうゆうことを言われると心にもやがわく。気分が悪くなる。
母親との距離感が詰められるとなんだか嫌というか他人よりも近づかないような、そんな人いますか?この現象はなんだろう、、、

よく手繋いだりハグしたりそんな友達もいますが、私は絶対にできない、、、。多分母もできないと思っていると思う死ぬまで。

銀歯の話、そう。
小学生の時にはじめて装着された銀歯は、中学生、高校生になり三本くらい奥歯の見えない方へ増えていって、
「銀歯見えてる!」というネタができたのは大学生の時だった。

大学一年生の時にカンボジアへ約1ヶ月ほど行った。人生観が変わるというか増えるかななんて期待して、その時はなんだかんだ期待を純粋にできる自分がまだいた。

歯は治療の途中だった。
「1週間後来てくださいね」
カンボジアへ1ヶ月いきます。なんてなんだか言えなくて、言うの忘れてて?そんなことすら忘れてしまったが、滞在中の2週間たった頃の夕食。
柔らかいパンを食べた。

「ん?」
歯がぽろっと取れてしまったのだ。

「え、歯取れたんだけど」
とあまり、カンボジアへ行く理由となったボランティアサークルでは友達もいなくて、独り言で終わってしまった。

帰ってきてから母と歯医者にこっぴどく怒られた。

飛行機も結構長時間乗り継いだこともあって、あの気圧って案外体に負担らしくて、その前に歯の治療中に海外へ行ってしまうなという自己管理の無さであるが、

歯の奥の骨が砕け、溶けた?わからんが、大きな病院へ行くことになってしまっていた。

医師:「あー、鼻の腔どうに貫通しそうですね、ct撮りましょう」

え????
抜けた歯の奥の骨が脆くなり、目と鼻と口の間って空洞があるんですよね、その間に区切るように骨があるんですけどその骨がもう薄っぺらすぎてレントゲンでは見えなかったみたいで、

ctというもっと詳しく立体的に骨を見ることのできる物を取りまして、なんとか骨があったので全身麻酔での手術は避けられましたが、そこでも怒られるわ、怒られるわ、穴が違っていれば眼球が圧で飛び出すよと脅されるわ(本当のこと)大変でした。

まあ自分のせいなんですけど。

歯の奥を洗浄して、その抜けた歯の前後も神経を抜きブリッジをしました。歯医者怖くて嫌いですが、あの神経を抜く作業怖すぎる。細い針金みたいなやつにうすーくガーゼを巻いてゴシゴシってされる。なんだか何度もされると作業を覚えるけどあの感覚嫌でしょうがない。(自分のせい歯医者さんありがとう)

白いインプラントにすることもできたのですが、
お金を節約して「銀歯」にしましたのです。

それがことの始まりでした。

***
『居酒屋での話』

お酒を飲む場ってなんであんなにゲラになっちゃうんでしょう。トリヤローで飲んでたあの大学生の頃。
いつものように馬鹿みたいに笑っているとふと真横にいた「なち」ってゆう友達が

「ねーえ、銀歯見えてる!!!!」
とさらなる爆笑を掻っ攫った。

なんだか、私も笑えてきた。こうゆうことを言われても嫌じゃない友達ができたのが、嬉しくておかしくてあいつといるとよく涙が出るほど笑う。
笑泣きと嬉し泣きが混ざっているのだと自負している、が誰にも言わない。だって重いし寂しいやつだから。

それから私の持ちネタとなって、よく「他のも見せて!」とあーんと見せるようになった。
口の中なんて見せるものじゃないものを見せれる人、みんなも思っているそんなことができる人は距離が高い人だと思う。

なんだか「見せて見せて」て言ってくる人も好きだし、見せた後に「銀歯!すごい」て言われるのも好きだ。

おかしいかな。

でも嫌な言い方してくる人もいるからそれはなんか空気でわかる。肩口角が上がる人苦手。

***『私の彼女の話』

私の彼女もみしてって言ってくる。
反応は「おーしゅごい」だった。

彼女の歯も見せてもらった。
小さい歯が並んでた。小さい歯ってなんでこんなに可愛いのと呟いてしまった。

おわり






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