恋人"虹輝さん"への想い。
虹輝さんと付き合って4ヶ月経つ。
中学の二つ上の先輩だ。
12年越しに再会できたんだ。
私は恋愛至上主義者で、
好きな人の前では、
少女に戻ってしまう。
だから騒いだり
センチメンタルになったり忙しい。
好きで好きでたまらない。
この人と家族になりたいと思ってる。
性を行うこともそんなにない。
だって恋をすると私は少女になって、
話す時間や手を繋ぐ時間がそれで少なくなると思うと損した気分になるから、
このままでいい。
彼は彼で、そんな私の気持ちを優先してくれる。
嬉しかったのは、4ヶ月記念日の時に二人で部屋のベッドではしゃいでいた。
ふと、異性同士だと体が気づいた瞬間があって、
その時、彼は、
『記念日だから楓のこと大事にしたくて今日はしないつもりだったから触れてなかったんだけど、どうしたいか決めていいよ。』って。
普通は記念日だからこそするんだろうけど、私はそんな彼の真面目さに惚れてる。
その日だったかもしれない。
私たちは誓いに似た言葉を交換しあった。
"僕のことどれくらい好き?"
"...手とか...足がなくなっても、性を抑止することなんて当たり前の中で、幸せに話せるくらいかな。"
"僕も同じ。手足なくなっても性がなくても僕は楓と話してるだけで楽しいし幸せ。
なんか歳を取ってくのが楽しみだな。こんな気持ち初めてだ笑。"
私、彼のために綺麗になりたい。
どんな人より綺麗になって私のことだけ見て欲しい。
ビザが切れてその場しのぎだけで彼と付き合って帰った元カノなんかより、
私は例え極寒のロシアでも、戦争の地域だって、ジプシーと共に生活するヨーロッパのテントだって、天国に変えてみせるほどの勇気があるから彼とどこまでもいけるよ。
そんな奴に負けたくないんだ。
だから私ができる全ての愛を虹輝さんにぶつける。
一方通行で構わないし、
見返りなんていらない。
私は愛の全てをたった一人に捧げる。
虹輝さんが風邪を引くのも楽しみ。
(私にできることをいくつ数えよう?)
虹輝さんが介護を必要とする日が楽しみ。
(愛が最高潮の表現力を魅せれる日々)
虹輝さんが私を忘れて認知症のまま会話する日が楽しみ。
(会話できるのが0からの繰り返しって、とても新鮮でしょう?)
約束しよう。
二人は永遠だって。
こんな恋、初めてだ。
初恋だ。