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【建築プチ知識】_02「玄関扉」が外開きなのは日本だけ?
タイトルを見て驚いた方っていますか?
日本では戸建ての住宅では引き戸もありますが、戸建て住宅やマンションにおいて、玄関扉はそのほとんどが「外開き」になっています。
しかし海外の住宅では、ほとんどが「内開き」です。日本国内の「ホテル」でも内開きを採用しているところが多いです。
なぜ日本の住宅の玄関扉が「外開き」なのかご存知でしょうか?
そもそも玄関扉は、プライバシーを守る最後の砦です。
防犯のことを考えれば、圧倒的に「内開き」が安全なのです。不審者等が来た場合、無理矢理にでも扉を閉めたい時、引く力よりも押す力の方が強いからです。
「外開き」だと、よく映画等にあるように、足を挟まれたら閉めることは出来ません。
またマンションやホテルにおいて「外開き」だと仮に扉の前に人が歩いていたとしても気付くことなく開けてしまうので、衝突等の危険が生じます。
さらには「外開き」だと扉を開いた時に住戸の中が見えてしまうため、「内開き」に比べるとプライバシー的にも宜しくは無いのです。
防犯や安全性の意味では、「内開き」を採用する方が良いですし、本来ならそうしたいのです。
それではなぜ日本の住宅では「外開き」なのか。
答えは簡単です。
理由は【靴を脱ぐから】です。
靴を脱いで部屋に入ることが当たり前の日本では、内開きだと靴が引っかかって扉を開けることが出来ません。
それに比べて海外や国内のホテルでは、靴を玄関で脱ぐことはないので、内開きが採用出来ると言うわけです。
簡単な理由でしたが、知っていると少しだけ自慢できる時が来るかもしれません。
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