【勝手に文化評論vol.1】僕は透明人間さっ
みうらじゅんになりたいというのが私の夢で、そうなるとみうらじゅんっぽいことをしてみた方がいいのかなと思いたちました。
このシリーズでは、私が日々触れている文化コンテンツへの愛をぶちまけてみます。
私に興味がある方も、ない方も、私のことが好きな方も、嫌いな方も、文化のことだけは嫌いにならないでくださいっ!!!(懐かしい…)
今日はこれ。
これを聞く時は、とことん楽しい時か、とことん悲しい時。
透明人間になって、するーっとどこでも行きたい。
透明人間はね、すっごく優しいんだよ。
優しすぎるから、透明になることでしか、自分を保てない。
きっと透けちゃう。
その場で、空気として存在しているのが、一番。
深呼吸をするたびに、空気が食道を出たり入ったりするのがわかる。
食道の皮膚に、すっと空気が触れる。
肺が膨らむ。
空気を吸ったままちょっと息を止めて、目を閉じる。
心臓が、動いているのがわかる。
一定の、リズム。
絶え間ない。速くもないけど、遅くもない。
でも、常に一定。
私は、食べカスをぎゅーぎゅー詰めた、ただの肉の筒。カス。
ああ、いいなぁ。透明人間。
生きるのは、すごく大変なことだと、いつも思う。
怒って泣いて笑って、本当に忙しい。
まぁでも、感情の揺さぶりがあるほど、生きているという証拠でもある。
でもでも、やっぱり、苦しい。
いろんなことに、すぐに左右されてしまう。
悲しさが胸に溢れて、つっかえて、言葉が出ない。
心臓がバクバクして、涙が溢れて、息ができなくなる。
うう、苦しい。
誰かに、水面に無理やり顔を沈められている感覚。
ぶくぶくぶく。
もうすぐ、息ができなくなる。
あせる。
でも、どうしようもない。
バタバタしても、やめてって言っても、助けてくれない。
しばらく諦めて、息がなくなるのを待つ。死ぬのを待つ。
何も考えられない。
ぼーっとした時間。
でもそうやってると、なんとなく周りのことに気がついてくる。
あ、そうだ。
なんか、ご飯食べかけだった。
あれ、洗濯機回したままだった。げーっ絶対臭くなってる。すぐ干さなきゃ。
ピンポーン。あ!!こないだ頼んだ本がきたんだ。はーい!
突然帰ってくる。何事もなかったみたいに。
そういう一つ一つの体験の時に、この曲は寄り添ってくれる。
怒ったり泣いたりして、声を失った時でも、私に、光をくれる人がたくさんいる。
そして、私がまた元気になって、飛んだり跳ねたりしているのを、ニコニコしながら見守ってくれる人がいる。
私も、あなたにとって、そうでありたいと、心の底から思う。
僕は、透明人間さっ