ハルチョの作り方
ハルチョხარჩოも有名なジョージアの料理なのではないかと思います。ロシアをはじめとする旧ソ連の家庭で作られることも多く、ヒンカリと並びユーラシア大陸に広まるグルジア料理なのではないかと思います。
ジョージアやロシアのスーパーでは写真のような「ハルチョの素」を売っています。しかしロシア語の影響なのか知りませんが、日本語では「ハルチョー」と表記されることもあるように思います。グルジア語では母音を伸ばすことはないので、「ハルチョ」の方が正しいのではないかと思いますが。
それはさておき、肝心の作り方ですが、「ハルチョの素」を使わなくても、簡単に作ることができます。トマトペーストとアジカ(コーカサスの唐辛子ペーストのようなもの、ハリッサに近いのでしょうか)さえあればそれっぽくなります。サフラン、コリアンダー、ジーラなどのスパイスも入れた方がいいでしょうか。ミックススパイスのスヴァネティの塩を入れた方が手っ取り早いのかもしれませんが。人によってはトゥケマリ(プラムのような果物のソース)や砕いたクルミを入れたりすることもあるようです。
具材ですが、畜肉(牛、豚、鶏、羊など)、玉ねぎ、ニンニク、米、トマトがあればできるのではないかと思います。人によってはニンジンやジャガイモを加えることもあります。肉を別の鍋で塩で塩茹でしておいて、場合によってはそこで米やジャガイモも一緒に茹でます。
その間、別の鍋でニンニクと玉ねぎを炒めます。ここに細かく切ったニンジンを加えてもいいと思います。火が通ったら、トマトを入れて(トマトペーストでもいいかもしれません)一緒に炒め、さらにアジカなどの調味料を加えます。肉や米、ジャガイモに火が通ったら、鍋の中に、それらを投入して一緒に煮詰めます。最後に味を調え、仕上げにコリアンダーの葉やパセリなどをトッピングしてもいいかもしれません。
こんなかんじになります。またもやあまり美味しそうではない写真ですが。私は鶏肉を使い、ジャガイモは面倒なので入れないことが多いです。
ちなみにアチャラ地方には、トマトと唐辛子、玉ねぎとニンニクベースのスープに肉や米ではなく、卵を割って入れたチルブリჩირბულიと呼ばれる料理があります。こちらも比較的作りやすい部類ではないかと思います。