"Lily"(石田ゆり子)
読書感想文を書くことを2022年の目標にしています。
本を読むことは小さい時から大好きで、特に小説が好き。
ただ、本を読見終わったら、はい次の本!ってどんどん消費してしまうのは勿体無いな…って思って、折角だから本を通じて感じことや好きなフレーズを、自分の言葉で残してみようかなと!思いました!自分でそれぞれの本の余韻には浸ってるんだけどね。あとはSNSで同じ本を読んだ人の感想文を読んで共感したり、しなかったり。
でも他人の文章読んでばっかりもね、なんだかね、と思い。決意。
(いつまで続くか…でもがんばる)
今年一発目は、石田ゆり子さんの「Lily」です!
本当は年末からずっとハリーポッターを読み返していて、最近は暇さえあればそれを読んでるから今年の一冊目はハリーポッターなんだけど、これに関しては想いがありすぎて書ける気がしないから書きません。愛が重い。
箸休めに買ったのが、この本でした。
石田ゆり子さんって可愛いですよね…Instagramももちろんフォローしてるんですけど、自然体で、素敵な人だなあと思います。こないだ観た「マチネの終わりに」もすごくよかったし、アナザースカイでパリに行ってる時の石田ゆり子さんも儚くて今にも消えちゃいそうな感じが、天使みたいだった…
「Lily」は2018年に出版された石田ゆり子さんのエッセイのようなものです。彼女のお気に入りのものの紹介や、幼いときの思い出、人生において大切にしていることやルーティーンなどなど。Instagramで垣間見えるその人柄と変わらない、けど強い意志を感じる内容でした。
その中でも特に印象に残ったのは、石田ゆり子さんが一緒に暮らしている動物について書いていた部分。
「過去を振り返って後悔したり、未来のことを考えて不安になるのは人間だけ。動物たちは常に今この瞬間を必死に生きている」
「動物との別れはつきもの。だけど寿命を全うした彼らは、本当に幸せだったんだと思う。彼らとの別れを恐れて今目の前にあるその存在を見失ってしまったり、あるいは別れを乗り越えられずにずっと悲しむことは、違うのではないか。人間よりもずっとずっと神に近い存在である彼らだから、彼らのように、今を生きなきゃ。」
本が手元にないから一言一句じゃないのですが…
わたしも実家に犬がいます。今年で11歳。そろそろお別れの覚悟をしていかないといけない時期です。考えたくもないけれど。たまに想像して、たまらなくて涙が止まらなくなります。想像することすら耐えられないのに、実際にその時が来たらどうなっちゃうんだろうっていう恐怖。
だから石田ゆり子さんのこの文章を読んで、すごく楽になったんですよね。死は必ずしも不幸なことじゃない。彼らは今を積み重ねて一生懸命私たちと一緒に生きて、神様のもとに帰るんだから。ね。可哀想じゃない。もちろん悲しいけど、悲しいだけじゃない。
そういう考え方って、必要だなと思うんです。いつか絶対に来る悲しみを恐れていると、今を見失ってしまいがちだから。人間の悪い癖。
このタイミングで、こういう考え方に出会えてよかったな。感謝。
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